【出前講座レポート】SDGsってなんだろう?-広島県東広島市立平岩小学校-

2020年12月2日

「SDGs」から考える、世界とのつながり

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ババ抜きで楽しみながら学びます

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児童も先生も一緒に考えました

2020年11月19日、広島県東広島市立平岩小学校でJICA国際協力出前講座を行いました。
同校の5年生は今年、「総合的な学習の時間」でSDGsを学んでいます。
SDGs(持続可能な開発目標)は、2015年に国連で採択された目標で、2030年までに貧困を撲滅し、持続可能な世界の実現を目指すものですが、小学生には少し難しい内容も含まれています。
そこで子どもたちは、世界で今起きている問題を知り、将来の地球はどんな状態になっているだろう、と考え、SDGsのイラストが描かれたカードを使い、17の目標ひとつひとつに触れることで、SDGsの全体像を学ぶ学習を始めたそうです。

出前講座では、開発途上国のことやJICAがどんな活動をしているか、そしてSDGsが採択される前の国際社会のことなどを話しました。
私たちの便利な生活が、実はアフリカのある国の児童労働や紛争とつながっている、そんな深刻な話も、子どもたちは真剣な面持ちで聞いてくれました。
世界の課題を知ったあとは、より良い世界にしていくための目標であるSDGsを理解する時間です。
地球上で起きている問題を少しでも自分事にしてもらうため、ババ抜きカードを使って、楽しみながら各目標を掘り下げていきました。
それぞれの目標の背景と日常生活とのつながりを楽しみながら知ることで、最初は難しかったSDGsへの理解が深まったようでした。
講座の最後には、食品ロスのような日常的な問題はSDGsのどの目標と関係しているだろう、そしてそれを解決するために、「5年生の自分が今できることはなんだろう」と考えました。
SDGsは年齢や立場に関係なく、すべての人が目標達成に向けて努力することが求められています。
「最初から食べものを買い過ぎない」「余ってしまったら近所の人におすそ分けする」など、60名の子どもたちは、毎日の暮らしの中ですぐにできるアクションを提案してくれました。
平岩小学校5年生の、世界の課題を解決するための探究はまだまだ続きます。