【出前講座レポート】さんびるアカデミー学習塾(株式会社さんびる)

2021年1月25日

大人も子どももみんなで取り組む「SDGs」って?

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大人でも読めません。
何を選ぶかドキドキ…。

2021年1月8日、株式会社さんびるが運営する学習塾「さんびるアカデミー」の子どもたちと社員の方に対し、JICA国際協力出前講座を実施しました。
今回のテーマは、2015年に国連で採択されたSDGs(持続可能な開発目標)。2030年までの目標達成に向けて、株式会社さんびるでは企業全体としてSDGsの取り組みを進めているそうです。

今回の出前講座ではまず前半に、世界で起きている様々な現状や課題を実感してもらうために、ワークショップ「世界がもし100人の村だったら」を行いました。参加者一人一人に世界の住民の役割を与え、身体も使いながら世界の格差や多様性、課題などを体験しました。
なかでも「文字が読めないということ」のシミュレーションでは、病人役の仲間のために3つの中から「クスリ」(スポーツ飲料)を買う場面があったのですが、商品名が誰も読めない文字で書かれているため、どれがクスリか分かりません!ほとんどの参加者は"勘"で選んでいましたが…、実は残りの2つは「毒」(塩水)と「水」。もしも本当の世界で"文字が読めない"ことで「毒」を選んでしまったら…!
このシミュレーションを通して参加者のみなさんは、文字が読めないということの不便さや怖さを体験する一方で、「読めない分、その他の様々な情報から想像力を働かすことができる」といった気づきなども得られたようです。

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「SDGsババ抜き」
楽しみながらも勝負は真剣です!

後半では、前半で学んだ世界の現状や感じたことを解決し、より良い世界を目指すための目標であるSDGsについて考えます。
小学1年生から6年生、大人と幅広い年齢層の方が同じグループとなり、SDGsと日常生活が関連付けられたカードを用いてみんなが知ってるババ抜きを行いました。数字が揃った時にはカードに書かれた指示に従わなくてはならないのですが、なかには全身を使っておにぎりを表現するカードなどもあり、恥ずかしそうにしながらも、身の回りにある事柄がSDGsと繋がっているということを楽しく実感することができたようです。
そして、ババ抜きのあとには「使わないところの電気は消す」「マイバッグを使う」「家族や友だちにSDGsのことを話す」など、すぐにでも自分たちでできることを早速考えてくれました。SDGs達成に向けて、まずは身の回りから、ぜひ実践していってください!

(島根県JICAデスク 舛本 才智)