コリーナさん(ザンビア共和国)

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研修員名:コリーナさん
出身国:ザンビア共和国
参加コース:サブサハラ・アフリカ初等理数科教授法と評価手法
所属機関:教育省
職名:教員(クラス担任)

私はこれまでアフリカから出たことはなく、日本が初めての海外でした。他の国々についてはたくさん知っていましたが、日本人や、日本という国についての情報はそれほど持っていませんでした。今回の研修による2ヵ月間の日本滞在において、日本人がとても親切で、常に進んで人助けをする優しい人々であることがわかりました。彼らの親切さについて話す時、必ず思い出す出来事があります。それは私たち研修員がKIFA(倉敷国際親善協会)の会員の方々に倉敷市に招待された時のことです。彼らはこの時とても親切にして下さいましが、それだけではなく訪問後にも私たちと連絡を取って下さり、日本を知るため他の様々な場所に連れていって下さいました。また自宅にも招待してくださり、日本特有の家や暮らしの様子を見せてくれました。このことによって、生き方という観点からもザンビアと日本の文化の違いを知ることができました。私たちが買いものに出かけた際には、進んで案内してくれたり、写真を撮って下さいました。また、お店の方が“この商品を買うと良いよ”だとか、進んで商品の長所と短所までも教えて下さいました。このような対応は私たちの国ではほとんど見られません。またコミュニケーションが難しい場合には、私たちの言語を喋れる人を探してきて手助けして下さいました。日本人は穏やかで、優しく喋ります。バスや学校でうるさくする人がほとんど見られないように、彼らは静かで穏やかな時間を好むのです。

日本の学校について述べると、しっかりと組織化されており子どもたちもきちんと教育されています。子どもたちは、勉強をすることは知識を習得する楽しさであるのだと教育されていました。学校の周りも綺麗で生徒たちにとってとてもいい環境になっています。そして私が教えに訪れた学校の生徒たちは多くの知識を備えており、驚かされました。小学校6年生の子たちがしっかりと自分の意見を主張し、天気についての正確な情報を伝えることができました。私が雲の動きを表す動画を彼らに見せると、予想もしていなかった明確な答えを出してくれたのです。子どもたちは発見し、お互いのやり取りによって学ぶことを楽しんでいました。これらの勉強法が私たちの国で行われれば、より良い生徒たちになるでしょう。

最後に、私は日本人の方々から時間の大切さを学びました。彼らは常に時間に正確で、遅刻などをすることはありません。このことが国を発展させる大きな要素であり、開発途上国に欠けていることではないでしょうか。また、日本という国の清潔さについても忘れてはいけません。どこへいっても清潔であり、日本人一人一人が国を綺麗に保つという意識を持っているように感じます。この日本特有の文化を国に持ち帰り、ザンビアの仲間たちとぜひ共有したいと思います。そして私は日本という国に訪れたことを嬉しく、誇りに思い、生涯この国を忘れることはないでしょう。

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