シャイマさん(エジプト・アラブ共和国)

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研修員名:シャイマさん
出身国:エジプト・アラブ共和国
参加コース:バイオマス利用技術
所属機関:住宅省公共事業計画局 上下水道・固形廃棄物部 インフラ部門
職位:地方自治体 企画技師

日本は世界で最も安全(平穏)な国の一つです。空港に着いてすぐ、その理由がわかりました。日本人との最初の触れ合いは入管での、とても親切な、素敵な年配の男性との関わりでした。彼は私と英語でコミュニケーションすることにとても苦労しているようでしたが、一生懸命会話をしてくれました。彼はただ思いやりがあるというだけではありませんでした。彼こそが思いやり、親切心、そして礼儀正しさの象徴だったのです。愚かなのは大きな笑顔を浮かべ、その状況を楽しんでいる私でした。

日本人の人々、例えばJICAのスタッフは決してあなたを見捨てません。彼らは非常に親切で、最後まであなたを助けてくれるのです。この40日間の研修期間の中で、我々が日々いかに急いでいるのかを痛感しました。そしていかに忍耐強く、優しく、礼儀正しくいることが難しいかを。ここでの"我々"とは多くの西欧の方々をも指しています。そうです、私も同じ"我々"の中にいるのです。私は世界で最も優しい人間ではありません。そして私の母国において、バスの運転手との貴重な5分間の会話が設けられたり、誰かが自分を助けるためにどんな時でも来てくれるような状況はありません。"時は金なり、よって全て早急に"という環境に入り込むのは容易ですが、それは同時にとても寂しいことでもあるのです。我々はしばしば忙しすぎるあまり他者に手を差し伸べることができません。しかしちょっとした思いやり、はにかんだ笑顔、礼儀正しさ、まっすぐな目、そしてちょっとした時間を作ることによって、私の日本での研修はとても素晴らしい経験となりました。

時間や情熱を惜しまず私と関わってくれた日本の方々へ。心からありがとうございます。どうか私のことを覚えていてください。私も決してあなた方のことを忘れず、繋がっていたいです。あなた方は世界で最も親切な人々です。そしてまた、最も幸せな人々でしょう!

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