東広島を北へ、南へ

2020年7月20日

コロナ対策をして、いざ出発!

だいぶ慣れてきた体温チェック。
行事には欠かせないものに。

7月9日(木)、「東広島ツアー」を開催し、コロナ拡大前に来日していた長期研修員6名とその家族1名が参加しました。
新型コロナウイルスの対策として、少人数にしてはかなり大きめのバスでのツアーとなりました。
朝、集合した研修員は、まずは検温と体調の検査を無事クリアー。予報は曇りときどき雨。ほんの少し小雨の降る中の出発となりました。

三景園 鯉とたわむれて花散策

日本庭園と、池に泳ぐ鯉は、大好評でした!

最初の目的地、三景園に到着。広島空港開港に合わせて1993年に造られた日本庭園です。
入口から一歩入ると、目の前に広がるすばらしい和の景観に感動!「いつできたの?」と関心を寄せていました。

池にはたくさんの色鮮やかな錦鯉が泳いでいて、研修員たちを歓迎してくれました。お客さんが投げてくれるエサがめあてのようで、鯉がそわそわしはじめています。
ルワンダから来日しているクロードさんたちが、鯉の餌やりを始めると、鯉たちは大騒ぎ。他の研修員も、写真を撮りあいました。
池の真ん中に立つ石の灯篭に置かれた無数のコインを見て、日本の不思議な風習?に興味を持つ研修員もいました。

雨は間もなくやみ、園内の散策へ。例年行われている紫陽花が名物の「花まつり」は、コロナの影響で今年は中止でしたが、7月に入っても紫陽花はまだまだ見ごろ。多彩な色で咲き誇り、研修員の目を楽しませてくれました。

福富ダムでちょっと一休み

青空の下とはいきませんが、外の空気を吸って、のんびり昼食。

お昼休憩は、三景園からほど近い道の駅「湖畔の里 福富」へ。
大型遊具があり、週末になると家族連れで賑わう人気の施設です。この日も平日にも関わらず、なかなかの人出となっていました。
研修員たちは、道の駅の売店やレストランで、それぞれ昼食をとり休憩しました。ちょっと豪華な定食を選んだソロモン諸島から来日しているポールさんは、デザートについていたきな粉のかかったわらび餅をとても気に入った様子で「これは何?」と興味津々でした。

安芸津に向かうバスの中では、東広島にまつわるクイズを楽しみました。
「東広島市は海に面している。マルかバツか?」の問題では、みんな自信を持って「バツ」の回答。
今から行く安芸津町は海に面しているよ!と地図を見せて、なかよくみんなで不正解となりました。

東広島を一気に南下 安芸津の名物じゃがいも掘りへ

立派なじゃがいもがたくさん採れました!

安芸津町木谷の赤崎は、じゃがいもの名産地です。
有田園芸農場の有田さんに誘導されて、大型バスではぎりぎりの細い道に冷や冷やする場面もありましたが、運転手さんの名ハンドルさばきで進んでいきました。

歩いて農場へ上がって行く途中で、後ろに広がる海を振り返り、そこから見える牡蠣いかだと、真珠の赤ちゃん、アコヤ貝の稚貝のいかだについて説明を受けました。
安芸津は、牡蠣が有名ですが、穏やかで綺麗な海水を活かして、アコヤ貝がある程度大きくなるまで育てているのだそうです。愛媛県名産の真珠は、安芸津育ちだったのです。
また、畑を通って流れ出る水は栄養豊富で、それも貝の成長に役立っているとのことでした。

安芸津の海を見下ろす丘の中腹には青々としたじゃがいも畑が広がっています。
まずは、じゃがいもの葉を刈り、その後クワで掘っていきました。農場ご自慢のオレンジがかった土の中から、じゃがいもがたくさん出てきます。
雨上がりにも関わらず、土が重くなく、さらさらしている箇所までありました。
「じゃがいもは種をまくの?」「どうやって育てるの?」など積極的に質問する研修員もいました。
「この土は、自分の国の土の色と似ているよ。」と話すのはセネガルのシスさん。将来、自分の国でもじゃがいもを広めたいという構想も。夢は広がります。

堀ったじゃがいもの中から、選んで袋につめて、お土産として持って帰りました。
みんなのじゃがいもは、各国料理を提供するHIP内のレストラン「ラコルト」で調理して、夕食のメニューの一つとして提供してもらいました。

このツアーは、当初、翌日金曜日の開催予定でしたが、天候不順が予想されたため、急遽1日前倒しとしました。
計画変更に対応してくださったバスのご担当、有田園芸農場のみなさま、ご協力ありがとうございました!
おかげ様で、雨に苦労することなく、東広島市周辺の文化、産業を学ぶ、楽しい一日を送ることができました。