広島県立三原特別支援学校の皆さんが飾り棚を作ってくれました!

2020年10月27日

製作工程を発表してくれました

10月7日(水)、広島県立三原特別支援学校の木工班6名の生徒さんが、JICA中国にお越し下さいました。
JICAプラザには、世界各国の民芸品や楽器が展示されていますが、これらを並べる飾り棚の製作を2月に学校へ相談したところ、半年以上をかけて30個を完成させてくれました。
今年は新型コロナの影響で新学期以降も通学することが出来ず、実際に作業を開始できたのは夏休み明けだったそうです。
これまでも生徒さんは、ベンチや小型の踏み台を製作し、地域のバザーなどへ出品していたそうですが、オリジナルの作品を大量に、それも決められた期限内に完成して納品する、という流れは初めての経験だったそうです。

自分で作った展示ボックスを手にポーズ!

JICA中国に到着された生徒さんは、1人1つずつボックス型の棚を持ち、展示スペースに丁寧に運び入れてくれました。
そして、製作の過程を写真や動画を使って説明してくれました。
当初は初めて作る製品に戸惑い、慣れない作業に苦労することもあったそうですが、だんだんとコツを覚え、楽しみながら作ることができたそうです。
そして、自分の苦手な作業を他の人が手伝ってくれたり、教えてくれたりと、補い合うことで約束の時期までに完成させることができたと、笑顔で報告してくれました。
コロナ禍で学校が再開できない中、当初予定していたスケジュールで作業を進めることは、生徒はもちろん、指導される先生方にも少なからず負担になったことでしょう。
しかし、先生方は「生徒には、これから社会に出ていく中で必要な『納期を守る』というプロセスも経験してほしい」と、スケジュールの変更をせず、生徒の皆さんも他の授業や実習などで忙しい中で、市販品と変わらない素晴らしい製品を作ってくれました。

帰り際、生徒さんはみんな「1個持って帰りたいな」と、自身が作った飾り棚を名残惜しそうに何度もふり返っていました。
生徒さんの汗と愛情が込められた手作りの棚に、世界中の珍しい物をたくさん並べて、JICA中国は地域と世界を笑顔でつなぐお手伝いを、これからも続けていきます。

広島県立三原特別支援学校の皆さん、本当にありがとうございました!また遊びに来てくださいね。