宮島ツアー(研修員の福利厚生 日本文化理解の一環)

2021年12月22日

1年3か月ぶりの宮島ツアー開催

12月11日(土)、1年3か月ぶりの「宮島ツアー」を開催しました。新型コロナウィルス感染拡大により多くのイベントが中止や延期となり、待ちに待った宮島ツアーです。新型コロナ感染拡大防止の観点から、通常時の2分の1程度に参加人数を絞ったこともあり、定員以上の希望者がありました。抽選により当日参加したのは、アフガニスタン、チリ、カンボジア、エジプト、エチオピア、ホンジュラス、セネガル、マレーシア、南スーダン、ルワンダの10か国18名の研修員で、全員が広島大学に留学中です。初めての宮島にワクワクしながらバスに乗り込みました。

宮島訪問前にお好み焼き体験

上手にひっくり返せました

はしの使い方を練習中

今回は、宮島訪問前にお好み焼き作りを体験しました。ほとんどの研修員がお好み焼きを作るのも食べるのも初体験です。お好み焼きが広島のソウルフードであることや、どんな材料を使うのかを事前に学び、体験場所に到着しました。この体験施設では、イスラム教徒やベジタリアンでも食べられる食材も用意されています。手を洗い、帽子とエプロンを付けた瞬間にテンションが上がります!ヘラを両手に大撮影大会が始まりました。インストラクターのお手本に倣って焼いていきますが、人によって大きさも形も様々です。具材を積み上げたお好み焼きをひっくり返す一番の難関も無事に突破し、みんな上手に焼くことができました。
お待ちかねの試食では、口々に「美味しい!」とほとんどの人が完食。広島の味を堪能しました。

白無垢姿に感動!

遠くの花嫁さんと一緒に「はい チーズ!」

お腹が一杯になったところで、宮島へ向かいました。お天気にも恵まれ、海も山も空もとても綺麗です。Sleeping Buddha(涅槃像(ねはんぞう)にみえる宮島の弥山(みせん)の山並み)もバスの中からはっきり見つけることができました。見つけたカンボジアの研修員も嬉しそうです。
フェリーで宮島に渡り、厳島神社に入ろうとしたところで、何と結婚式を終えたカップルが境内で記念写真を撮っているではありませんか。「早く、早く!」と近づいた研修員たちに、写真を撮ることをOKしてくれた優しい花嫁さん。初めて見る白無垢姿に感動した研修員は、遠慮がちに、でも嬉しそうに花嫁さんの写真を撮っていました。「私たち、ラッキーだったね。」と、宮島のシンボルである大鳥居は修復中のため見ることが出来ませんでしたが、日本の伝統的な花嫁花婿姿を間近に見ることができて、それが帳消しになったようでした。その後も「この白い紙のついた棒(御幣:ごへい)は何?」「神社の屋根は何でできてるの?」など、日本の伝統文化に興味津々な様子でした。
神社を出たら、あとは自由時間です。昔ながらの街並みを歩きながら、「この雰囲気が大好き。ここに住みたい!」と叫んだのは、エジプトの女性研修員です。日本文化が大好きとのことで、揚げもみじを食べて大満足の様子でした。

また来るよ、宮島

お天気にも恵まれ、写真が映えます

12月の宮島、通常はもっと寒いと思うのですが、みんなの日頃の行いが良かったのでしょう。歩いているとコートを脱ぎたくなるほどのポカポカ陽気でした。時間がなくてロープウエイに乗って弥山の山頂や水族館には行けませんでしたが、「次は水族館にいくよ。」と張り切っている研修員もいました。参加者の半数は来日間もない研修員です。この日の良い思い出を忘れず、日本での研修にもますます力が入るでしょう。