【実施報告】JICA海外協力隊×地域おこし協力隊コラボ企画 「ザ・アフリカフェス ~暮らし×リズム~」[山口県]

2022年2月25日

【画像】2021年12月5日、長門市の俵山温泉温泉閣にて、ゲストに山口大学理学部研究科に留学中のケニア人留学生ジュリアーノ・ムウェンダさん、プロジェンベ奏者のAJIさん、山口アフリカ太鼓チーム「ワサワサ」の皆さんをお招きし、長門市地域おこし協力隊の岩田さんと一緒に、アフリカイベントを実施しました。

異なる立場の「協力隊」が、国際理解で地域活性化

「地域おこし×海外」協力隊!見るだけで楽しい、アフリカ布を着て飾ってお出迎え!

同じ”協力隊“の愛称でも、海外で活躍する「JICA海外”協力隊”」と、国内で活躍する「地域おこし”協力隊”」。そんな2人が協働して、「国際協力の視点から、山口の地域を盛り上げよう!」という、今回のコラボ企画。
長門市内外から、老若男女問わず幅広い世代の方、約50名にご参加頂き、まるでアフリカにいるかのような、明るく活気に満ち溢れた大盛況のイベントとなりました。イベントは2部制となっており、岩田さんの司会のもと、前半はアフリカの「暮らし」をテーマにケニアについて講演、後半はアフリカの「リズム」をテーマに参加型でアフリカ太鼓の実演を行いました。参加者の皆さんには、新たな発見を楽しみながら、私が大好きなアフリカの明るい元気な雰囲気を体感してもらえたのではないかと思います。

参加者の方からは、「お話を聞き、太鼓を叩き踊って、とても楽しく有意義な2時間だった」「ケニアと日本の共通点もあって身近に感じられた」「太鼓のワークショップが充実していて、色々な世代が楽しめてよかった」「アフリカに行ってみたくなった」などのお声を頂き、多くの方がアフリカの生活や文化について理解を深め、興味関心を高めていただきました!

「暮らし」を知る! —元協力隊とケニア人留学生から—

講演後、ジュリアーノさんに直接質問して交流される方も

講演の様子

「カランガ」も好評!味付けは塩のみで、素材の味が際立つ美味さ!

第一部「暮らし」では、東アフリカの「ケニア」に焦点を当て、元JICA海外協力隊員であるJICAデスクの小川と、ケニア人の山口大学留学生であるジュリアーノさんで、リアルな現地の生活や文化を紹介しました。海外協力隊の説明の後、日本人として驚いた日本との違いや共通点を写真や映像でお伝えしました。日本語と発音も近い、公用語のスワヒリ語を使ったクイズも盛り上がりました!
ジュリアーノさんは、ケニア人の視点でお話され、昔の生活と発展している現代の生活との比較や、多民族国家であるケニアの民族について教えてもらいました。ジュリアーノさん出身のメルー族のお祝いのダンスの様子も映像で見せてもらい、参加者も興味津々!歌やダンスなど、第2部に繋がる素敵な講演となりました。
 
また、講演後は、私もよく食べていたケニアの家庭料理である「カランガ」というビーフシチュー(日本でいうと「肉じゃが」)の試食も実施!今回は身近な長門産の特産品を使い、カランガ猪肉版を実食です!五感を使ってケニアを満喫してもらいながら、遠い国の存在を少し身近に感じていただきました。

「リズム」を全身で感じる! —アフリカ太鼓のライブは大盛況!—

初めてのジェンベにわくわくしながら挑戦!

ラストは気分も最高潮で、全力でアフリカを体感!

ゲストの皆様。ここはアフリカか!というド派手感!

第2部「リズム」では、アフリカの暮らしには欠かせない音楽を通して、エネルギーに満ち溢れたステージへご案内!まずは、アフリカの伝統楽器である「ジェンベ」について、ワークショップを行いました。プロジェンベ奏者のAJIさんから、叩き方によって音の高さなどが変わることを教えられ、参加者のみなさんも実際に体験。初めて叩くジェンベの音に、嬉しさと驚きの声が上がっていました。
レッスンの後に、太鼓チームの「ワサワサ」の皆さんも含めて、参加者と一緒にジェンベを演奏!太鼓以外にもアフリカの歌を歌いながら、手拍子で全員参加しました。最後は、演奏にあわせて歌って踊って、全身でアフリカ音楽を体感することができました。一体感あるセッションに、言葉が通じなくても音楽を通して繋がることができる、陽気で人好きなアフリカ人の雰囲気を感じられた時間でした。小さなお子さんから高齢者の方まで一緒に楽しく「アフリカ」を学んでいただいたこと、国際的視点で地域が元気になる場を提供できたこと、とても嬉しく感じました。

参加者のみなさんが思う遠いアフリカの地域=見知らぬ世界が、ちょっぴり身近な世界に変わるきっかけ、新しい世界を知るきっかけとなったのではないでしょうか。

ご参加いただいたみなさん、ゲストのみなさん、スタッフのみなさん、どうもありがとうございました! 
アサンテサーナ!(スワヒリ語で、どうもありがとう)


                  山口県JICAデスク 小川真奈