【学校訪問レポート】東広島市立三永小学校

2022年3月30日

オンラインでも交流したい!

オンラインでつながる子ども達と研修員

2月17日(木)に東広島市立三永小学校の5年生51名を対象に学校訪問を実施しました。もともと対面で実施の予定でしたが、新型コロナの影響で日程を一度延期。それでも状況が改善しなかったため、オンラインでの開催となりました。当初計画していた「研修員のお国の遊び体験」や「節分の豆まき体験」はできなくなってしまいましたが、「それでも交流したい!」と手を挙げてくれたJICA研修員4名がひろしま国際プラザに集合し、少し緊張した空気の中、交流が始まりました。
参加したJICA研修員の国は、スリランカ、モンゴル、キルギス、ラオスの4カ国です。パソコンの前でスタンバイしていると、「Hello!」と子ども達の声が聞こえてきます。「Hello!」と手を振る研修員の顔には、まだ少し緊張が残るものの、元気でかわいい子ども達に、にっこり笑みがこぼれます。そこでモンゴルのツォモさんからさっそく質問です。「How many students?」突然の質問に児童たちはびっくり!「How manyだって」「何人??」「Twenty-seven!」ちゃんと英語で答えが返ってきました。ツォモさんも嬉しそうです。

研修員によるお国紹介

スリランカの国旗を紹介するマユラさん

初めのあいさつが終わり、研修員のお国紹介になりました。国旗やあいさつ、観光地や有名な食べ物など、画像を見せながら説明してくれます。「何か日本と同じものや違うものがあったかな?」先生の質問に「国旗が一緒だった!」と答えが返ります。キルギスの国旗は、赤地で真ん中に黄色の太陽が描かれています。白地に赤ではありますが、日本の日の丸と同じだと思ったのですね。
モンゴルのお国紹介では、民族衣装の紹介をしてくれました。鮮やかなブルーの衣装です。「きれい!」「Beautiful!」という声が聞こえます。この民族衣装には、胸の所に斜めにポケットがついていました。「こんなところがポケットになっているのよ。面白いでしょう。」ツォモさんはパソコンのカメラの前で自分の手を入れたり出したりしながら説明してくれました。
ラオスの紹介では、最後に「ありがとう」を教えてもらいました。「コプチャイ」と言います。かわいらしい音で子ども達にも覚えやすかったのでしょう。全員のお国紹介が終わり、先生が「ではラオスの言葉でお礼を言いましょう。」と言われると、「コプチャイ!」と元気な声が返ってきました。ラオスのナウアンさんもニコニコです。

英語で挑戦、日本文化紹介

七夕の紹介をする子ども達

次はクラスごとに2グループに分かれて、子ども達による日本文化紹介です。日本のお祭りや食べ物、琴や太鼓等を、実際に演奏したり、折り紙で色々な物を折って見せてくれたり、児童が浴衣を着て登場する等、オンラインでも理解してもらえるよう工夫を凝らして紹介してくれました。しかも子ども達による英語での解説付きです。これには研修員も感動し、子ども達の一生懸命説明する姿に、時にはうなずきながら、また時には微笑みながら説明を聞いていました。スリランカのマユラさんは、紹介された日本文化についてたくさんメモを取っていました。「子ども達に教えてもらってとても勉強になったよ。」と嬉しそう。「スリランカの太鼓と同じような太鼓が日本にもあってびっくりしたよ。」と感想を述べていました。また、ラオスのナウアンさんは「琴という楽器について初めて知りました。」と目を輝かせていました。
交流するのであれば、対面で触れ合うことが一番かもしれません。でも今回のオンライン訪問で、研修員はたくさんのことを学び、また、子ども達の姿に癒されたようです。コロナ禍の中、色々な工夫を凝らしてオンラインによる交流の場を作ってくださった三永小学校の皆様、本当にありがとうございました。