【学校訪問レポート】広島県立加計高等学校[広島県]

2021年12月14日

この日を待っていました!

11月16日(火)の朝、JICA研修員14名を乗せたバスが広島県安芸太田町に到着しました。前回実施した学校訪問から実に1年9か月ぶり。新型コロナの影響で一時実施を見合わせていた学校訪問事業の再開1校目とあって、参加した研修員は「初めて訪れる日本の高校はどんな学校だろう?」「お国紹介がうまくできるだろうか。」と、緊張しながらも期待に胸を膨らませ、ワクワクした様子でした。そんな彼らを出迎えてくれたのは、広島県立加計高等学校の生徒から成る「おもてなし隊」でした。彼らの明るい笑顔で、研修員の緊張もほぐれたようです。待ちに待った「学校訪問」がスタートです!

生徒総出で大歓迎

スリランカの民族衣装を着て、お国紹介をするマユラさん。

躍動感のあるソーラン節に感動!

「おもてなし隊」に誘導してもらい、校舎に向かいます。廊下を行き交う生徒たちから次々と「Hello!」と歓迎の挨拶をしてもらい、みなとても嬉しそうな様子です。交流会が行われた体育館では全生徒が温かい拍手で出迎えてくれました。研修員の代表として日本語を交えながら挨拶をしたバングラデシュのナディムさん。「おはようございます。とても嬉しいです。」と言う彼に勇気づけられた他の研修員たちも後に続いて、堂々とお国紹介をすることができました。

鮮やかなグリーンの民族衣装に身を包んだスリランカのマユラさんは「生徒のみなさんにぜひ見て欲しい。」と、お国の絵や民族衣装を持参してくれました。「スリランカの布を初めて触りました。カラフルで綺麗!」と、生徒からの感想にマユラさんもにっこり。「お国紹介の時間がもっと欲しい!」と研修員側から声があがるほど、みな自国から遠く離れた日本の高校生に自分の国について知ってもらいたいという熱い思いが溢れていました。

また、生徒の三線とソーラン節の圧巻のパフォーマンスを見逃すまいと必死にカメラに収める研修員たち。「日本の高校生が一体となって頑張る姿を見ることができてとても良かった。」と感動した様子でした。

楽しい交流時間

浴衣姿で茶道体験をするCulture Team

プレゼントの扇子を持ってハイチーズ!

午後からは3つのグループに分かれての活動です。1つ目の「Cooking Team」は、昼食を兼ねた「肉じゃが・だし巻き卵・味噌汁」作りを生徒と一緒に体験しました。鰹節から出汁をとって作る本格的な味噌汁作りに、南スーダンのカミスさんは「ずっと味噌汁を作ってみたかった。家でも挑戦してみます!」と意気込んでいました。

2つ目の「Culture Team」は、浴衣の着付けをしてもらい、茶道と百人一首を体験しました。「浴衣がとっても気に入りました!ぜひ購入したい。」とモーリシャスのディヤさん。自身の民族衣装との違いも感じられて嬉しそうな様子が印象的でした。

3つ目の「Active Team」は、射撃部体験をして生徒考案によるクイズ大会を楽しみました。「日本の若者文化を知る貴重な体験が出来ました。」と、ミャンマーのミョーさん。生徒が工夫を凝らしながら一生懸命準備してくれたことが伝わったようです。

4時間の学校訪問はあっという間に終了を迎えました。「もっと長く滞在したい。」との声が上がるほど、名残惜しい様子の研修員たち。学校からプレゼントしてもらった素敵な扇子と充実した思い出をお土産に帰路につきました。
加計高等学校のみなさま、心温まるおもてなしと有意義な時間を本当にありがとうございました!