【イベント報告】JICAグローバル・チャレンジ

2023年3月2日

2月18日(土)、ひろしま国際プラザでJICAグローバル・チャレンジを開催しました。このイベントの主な対象者は小学生です。JICA事業の対象である開発途上国に興味を持ってもらうために、「いろんな言語で名刺作り」、「イキブクゾに挑戦!」、「ここは、何色?」、「世界のクイズ」の4つのブースを設置して、スタンプラリー形式で体験してもらいました。参加者の皆さんの反応はどうだったのでしょうか。順番に見ていきましょう。

「いろんな言語で名刺作り」

クメール文字を教えるカンボジアのパウさん

このブースでは、アルファベットや日本語とは全く違う文字を使う国の研修員に協力をお願いし、その国の文字で自分の名前の名刺を作る体験をしました。教えてもらった文字は、アラビア文字、キリル文字、ラオス文字、ウルドゥ文字、クメール文字、ペルシャ文字の6種類です。参加者は好きな名刺用紙を選んで、興味のある文字の研修員の所へ行きます。そこで自分の名前の書き方を教わり、練習してから名刺用紙に清書します。隣に座って文字を教えてもらうので、研修員と参加者の距離が近く、文字の他にも、研修員が着ていた民族衣装について質問したり、国の場所を教えてもらったりと、しっかり交流ができたようです。親子でウルドゥ文字に挑戦した参加者は、お父さんの‟けんじ”という名前がとても複雑で、娘さんの‟さら”という名前がとてもシンプルで、その違いにビックリしていました。協力してくれたパキスタンのアジームさんは、「自国の文化を日本の子ども達に体験してもらえてとても満足です」と素敵な民族衣装姿で語ってくれました。

「イキブクゾ」って何?

エマニュエルさんと対戦する参加者

続いて「イキブクゾに挑戦!」です。イキブクゾとはルワンダのボードゲームの名前です。ルワンダの研修員によると、地面に描いたボードや木のボードに、小石や植物の種子をコマにして遊んでいたそうです。ボードも簡単なものと難しいものがあり、大人も楽しめます。参加者はその国の人とやってみたかったようで、ルワンダのエマニュエルさんが大人気。次から次へと参加者と対戦していました。エマニュエルさんに勝利して歓声が挙がる場面もあり、皆さんとても楽しんでいました。「家でもやります!」とボードを持ち帰られた参加者もたくさんいました。東広島でルワンダのイキブクゾが流行るかも⁈

「ここは、何色?」

どんな絵が出てくるかな?

「ここは、何色?」は、ぬりえを通して世界にたくさんある言語のおもしろさや、字が読めずに理解できないもどかしさを体験してもらうワークショップです。参加者が100マス用紙に指示通りの色を塗っていくと、絵が浮かび上がってくるのですが、その指示が、アラビア語やロシア語など、見たこともないような言語で書かれているのです。会場内にあるヒントを探してその指示を解き明かしていきます。ヒントがなかなか見つけられなくて、かなり時間がかかった人もいたようですが、「あったー!」と叫びながら用紙に書き写す子ども達の顔は真剣そのもので、皆さん最後まで頑張って完成させてくれました。

「世界のクイズ」

クイズに挑戦。全問正解できるかな?

最後は「世界のクイズ」です。ウガンダ、パキスタン、コロンビア、ルワンダ、ボリビア、インド、日本の7か国についての問題にチャレンジしました。最後にクイズの答えと解説をお渡ししたのですが、「正解だった!」「間違えた。銀行のトップだった~」と一喜一憂していたのは、意外にも大人の参加者たちでした。アンケートの「驚いたことや新しく知ったこと」の欄にも、「ウユニ塩湖の大きさ」や「日本のODAの順位」が書いてあるほどでした。

世界196カ国の内、この日紹介できたのは、ほんの10数カ国ですが、これを機会に色々な国や文化に興味を持っていただければ嬉しいです。参加してくださった皆様、ありがとうございました。