【イベント報告】日本・モンゴル国交樹立50周年企画 草原のシルクロードー新たなモンゴルとの出会い

2022年12月20日

クロストークの様子

シャガイの説明に聞き入ります

パネル展示を楽しむ来場者

缶バッジ用ぬりえに夢中

鳥取県の方にとって、「モンゴル」は友好交流などを通じて馴染みのある国の一つです。日本・モンゴル国交樹立50周年、JICA海外協力隊モンゴル国派遣30周年、鳥取県・モンゴル中央県友好交流25周年の3つの周年が重なった2022年、県民の皆様に少しでもモンゴルや友好交流について知ってもらうため、鳥取県モンゴル中央県親善協会、(公財)鳥取県国際交流財団、鳥取県の協力のもと「草原のシルクロードー新たなモンゴルとの出会い」と題し、クロストークや展示を中心としたイベントを実施しました。

メインのクロストークでは、鳥取県モンゴル中央県親善協会の高塚さん、JICA海外協力隊元モンゴル・シニア隊員の宮本さん、鳥取県国際交流財団に在籍している鳥取県在住18年のビャンバさんと、元JICAモンゴル事務所長で現JICA中国地域連携アドバイザーの加藤さんに登壇頂き、それぞれモンゴル・日本との出会い、異文化体験、2国間で共通することなどをお話し頂きました。
「モンゴルでは昔は野菜をあまり食べる習慣がなく、葉物野菜を草、と呼んでいる人もいた」
「野菜をモンゴル語にすると、大根は白い人参、白菜はキムチキャベツ、と訳す」
「モンゴル人は靴をキレイにする。そして、草原や大地を傷つけないように先が上に反り返った靴を履く」
「モンゴルでは積極的に外国人に話しかけ、英語、ロシア語、日本語など何ヶ国語も話せる人が多い」
「日本は時間に正確で、電車の発車時刻も3分とか、7分とか、分単位。モンゴルではのんびり時間を過ごすので、日本人が時間を正確に守ることに驚いた」一方で「モンゴル人はいざという時には本番に間に合わせるなど本番に強い」
など、食や農を含めた日常生活に見られる遊牧文化と農耕文化の違いや相撲、お正月、忘年会などの伝統行事を大切にする共通性等、面白いトークが繰り広げられ、来場者の皆様にも好評でした。

また、会場には、モンゴルの様子のパネル展示や、誰もがモンゴルと聞いて思い浮かべる「スーホの白い馬」をはじめとしたモンゴル関連の書籍展示、馬頭琴やモンゴルのおはじき「シャガイ」、モンゴルの民族衣装やゲル模型等も展示されました。シャガイの実物を前に、これはどうやって遊ぶのかと興味津々の来場者に、ビャンバさんが骨の向きを示しながら説明。また、どうやって骨を集めていくか、子供から大人までが一緒に遊べる遊び方を数種類教えてもらい、来場者はとても感心している様子でした。親子連れで来場した姉妹は、モンゴルの模様に一生懸命ぬり絵をして缶バッジ作成。上手にできたと嬉しそうに持ち帰りました。

友好交流25年の歩みにより、鳥取県と馴染みのあるモンゴルですがここ数年はコロナ禍でなかなか海外渡航の機会がない中、身近にモンゴルを感じて頂くことができました。