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【タンザニア⇔東京都】 国際協力のキャリアパスについて考える-津田塾大学(2025年9月)

2025年9月12日、津田塾大学総合政策学部の新海尚子教授のゼミに所属する学生の皆さんに向けた、JICAオンライン国際協力出前講座を行いました。2年生12名が参加し、タンザニアで活動中のJICA海外協力隊、野田菜月(のだなつき)さんを講師に迎え、野田さんの歩んでこられた国際協力のキャリアパスについてお話いただきました。
野田さんはタンザニアの東部に位置するプワニ州にあるチャリンゼ県の県庁地域開発課において、コミュニティ開発隊員として活動しています。

【なぜ国際協力の道へ?これまでの歩み】

野田さんが「将来は国際協力に関わる仕事をしたい」と最初に思ったのは、なんと小学生の時!学校でおこなったユニセフ募金の事前学習で見た動画に驚きとショックを覚えたと言い、「生まれた国でこんなにも生活が違うのか」と思ったことが決定的なターニングポイントだったと振り返ります。それからは地元にあるJICA横浜のイベントに参加したりしながら中高生時代を経て、大学生の時に、ボランティアサークルで初の途上国経験をします。大学1年生・2年生の夏休みにカンボジアの子どもたちに手洗いやトイレの仕方などの衛生教育を行う活動をしたそうです。その後、就職活動をしながらも、ウガンダの難民の経済的自立についての論文を執筆するなかで、国際関係学の大学院への進学を決意。これからキャリアパスを選択していく学生の皆さんに、ご自身の当時の葛藤を踏まえて、「周りに流されず、自分のやりたいことを実現する選択をすべき。決まったレールもないし、キャリアパスに正解はない。」というメッセージを伝えました。そんな野田さんが大学院の卒業後に、なぜ協力隊に挑戦したのかというと、「国際協力キャリアに就くこと」を達成する上で、必要なスキルを培えるからと話してくれました。

大学生の頃にはカンボジアでボランティア活動

協力隊なら現地経験を積めると思い、応募を決意!

時系列でこれまでのキャリアパスにおける感情の変化も教えてくれました

【国際協力の形は多種多様!】

大学院時代は、関心分野をひたすら学び、研究できる環境でとても楽しかった半面、今後社会に出ていく上では、社会人スキルも必要と感じ、在学中と協力隊に行くまでの期間にJICAやNGOなどでインターンも経験したそうです。そんな中で、国際協力のキャリアは多種多様であること、そしてそれぞれの国際協力への関わり方を学べたといいます。国際協力分野における、さまざまなアクターの紹介も詳しく説明してくれたので、進路について考えている学生の皆さんも参考になったと思います。また、ご自身のご経験から、国際協力のキャリアに限らず、社会人として必要な資質とスキルを磨くためにも、大学生の今だからこそ色々なことに挑戦して、自分に合ったキャリアプランをゆっくり考えていってほしいと話してくれました。
『さまざまなところに自分が人生をかけてやりたいと思えるような気づきや発見が潜んでいると思うので、それを見つけるために、今自分が興味を持っていることを足掛かりに新たな世界に飛び込んでみる、それが自分が納得できるキャリアパスを見つけるきっかけになると思います』

JICA やNGOでのインターンも経験

国際協力分野で活動するためにはどんなスキルが必要?

国際協力にはいろんな選択肢がある!