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【ペルー⇔東京都】環境と開発-早稲田大学(2026年5月)

2026年5月20日、JICA緒方貞子平和開発研究所の研究員であり、早稲田大学の非常勤講師の野口扶美子先生による「環境と開発」の授業の一環として、JICAオンライン国際協力出前講座を実施しました。大学1年生20名が参加し、ペルーで環境教育隊員として活動中のJICA海外協力隊、髙口菜月(たかぐちなつき)さんを講師に迎え、現地での活動事例をご紹介いただきました。

髙口さんは、ペルー北部に広がる広大な雲霧林「アルトマヨの森」を管理する保護区管理事務局(SERNANP)に所属し、環境啓発を中心とした活動を行っています。

【開発途上国における環境と開発】

「あなたがこの森の住民だったら、森を守る?それとも森を切り開いて生活のためのお金に変える?」
講座はそのような問いかけから始まりました。自然環境を守ることと、地域の人々の暮らしを成り立たせること、その両立を模索することが、持続可能な開発につながります。これは、人々の生計が自然環境に強く依存し、開発の進行や社会的備えの脆弱さにより環境変化が生活に直結しやすい開発途上国において、重要な視点となります。

「アルトマヨの森」は環境省が管轄する保護区でありながら、人々が暮らしているという特徴があります。先住民であるアワフン族もこの保護区の緩衝地帯に暮らしており、彼らの生活や伝統文化を守ることも重要な課題のひとつとなっています。

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開発途上国の環境問題は「自然保護か開発か」という単純な対立構造ではない?

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「アルトマヨの森」はみなさんのご存知マチュピチュと同じ国立自然保護区だが、地元の人にも意外と認知度が低いのだとか

【どのような保全活動をしているの?】

アルトマヨの森保護区管理事務所(SERNANP)は、国際NGO、ペルーの国内NGOと3団体協働で、保護区住民と保全協定を結ぶことで、保全活動を推進しています。

住民が主体的に保護区の保全活動へ参加できるよう、持続可能な農業技術の支援や、女性の経済的自立支援などが行われています。
それらと並行して、髙口さんによる環境教育活動も実施されています。その一環で実施したチャリティマラソンでは、環境問題への啓発活動に加え、参加費を保護区の女性グループによる手工芸品の購入に充てました。これにより、女性グループの収入創出につながっただけでなく、町のコミュニティと保護区の集落をつなぐきっかけにもなり、保護区への認知向上にもつながったといいます。
こうした保全活動やパークレンジャーによる巡回・保護活動などにより、年間の森林減少率にも少しずつ改善が見られているそうです。

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管理事務局は2011年頃から住民との対話を重ね、保全協定を進めているそう

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髙口さんの前職でのイベント・企画運営力が活かされたチャリティマラソン

【あなたならどんなアプローチをする?】

講座の後半では、「森林保全に興味がない人に対して、あなたならどんなアプローチをしますか?」というテーマでグループディスカッションを行いました。
学生からは、「当事者意識を持つきっかけとなるイベントを開催する」「実際に行動へ移せる方法を提示する」といった意見が多く挙がりました。

また、講座全体を通して、学生からは以下のような感想が寄せられました。

  • 対象者の興味・関心に結びつけた入り口を用意することで、環境問題との距離感を縮められるのではないかと思った
  • 具体的な実践につなげるためには、継続的な実践型イベントの企画や、行動できる場や方法を提示する必要があると感じた
  • 文化や価値観、背景の異なる人々と交流し、理解を得ながら変化を促していく難しさを実感した
  • 何かアクションを起こす際には、一時的な影響だけでなく、継続的な効果も考えられるようにしたいと思った
  • 環境問題をどこか他人事のように捉えていたが、JICA海外協力隊として現地で熱意をもって活動されている姿を知り、自分自身にも現状を変える力があり、行動によって変化を生み出せるのだと実感した
  • 継続的に環境問題へ取り組むためには、どのような魅力や仕組み、取り組みが必要なのかをさらに考えていきたいと思った

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自分事に置き換えて考えてみよう

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グループで意見を出し合い、発表