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- 【タイ⇔埼玉県】 身近な食べ物から世界を考える ー埼玉県川口市立飯塚小学校(2025年8月)
2025年8月25日、埼玉県川口市立飯塚小学校のサマースクールに参加した児童の皆さんに向けた、JICA国際協力出前講座を行いました。4年生から6年生の有志16人が参加し、タイで活動中のJICA海外協力隊、池﨑篤史(いけざきあつし)さんを講師に迎え、身近な「食」を通して世界とのつながりを考えることをテーマにお話いただきました。池﨑さんは、食品加工隊員として、チェンマイ畜産物研究開発センターで、牛乳や食肉の安全管理や新商品の開発など、酪農家の収入向上につながる技術や知識を伝える活動をしています。
【ハーブとスパイスたっぷりのタイの食文化や豊富な果物】
池﨑さんの自己紹介やJICAの概要説明のあとは、タイの文化についての紹介がありました。タイは屋台文化が浸透していて、町の至る所に屋台があり、一皿で「甘い・辛い・酸っぱい」の味が楽しめ、1日3食屋台で、というのが日常だとか。果物の種類も豊富で、デザートとしてだけでなく、サラダのようにして食べることなど、日本とは違った食文化を写真とともに教えてくれました。
「タイはどこ?」のクイズはみんな大正解!
タイは屋台文化が浸透しています
日本ではあまり見られない果物もたくさんあります
【日本の食料自給率はこんなに低い!?】
日本はタイから缶詰や魚介加工品をたくさん輸入していますが、意外だったのが「砂糖」です。タイは世界第4位の砂糖生産国ということで、日本における砂糖輸入量の約3割はタイ産だそうです。日本は他にもさまざまな国から食品を輸入しており、食料自給率はなんとたったの38%!約6割を海外からの輸入に頼っているのです。「もし海外からの食べ物がなくなったら」、給食はこんなに少なくなってしまうということを視覚化しながら教えてくれました。
その流れで「日本はどうして国際協力をすると思う?」という問いかけを、先生が児童の皆さんに投げかけてみると、「日本は素晴らしいなって周りの国から思われるため」など子供らしい発想もありながら、「日本も相手も経済的によくなるため」「日本は海外から色々なものを輸入しているから、その代わりに日本はその国に技術を教えたりしている」など、直前の池﨑さんのお話から回答を導き出す高学年の児童もいました。
日本はタイから砂糖を輸入しています
日本の食料自給率はたったの38%
海外からの輸入がなかったら、給食はこんなに少ないの!?
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