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もし、わたしが誰かの笑顔をつくれるとしたら?-ケニアのお母さんと一緒に働く-(2月18日)

掲載日:2026.03.10

イベント |

障害のある子どもたちとその家族を支えるソーシャルビジネスを立ち上げた、元JICA海外協力隊で、株式会社Pamoja na Africaの代表取締役・三関理沙氏を講師に迎え、ケニアで直面した課題に向き合う方法として、「ソーシャルビジネス」という方法を選んだ、その考え方をご紹介いただきました。

ケニアでは、障害を持つお子さんがいる家族は、偏見などから育児放棄をしてしまうこともあり、そのような状況を変えるためにソーシャルビジネスを立ち上げることを決意した三関さん。ご家族にヒアリングを行うと「どうにかしたいけれど、分からない」「働きたくても働けない」などの課題が上がりました。村では電気もガスもないが、川の水を使っているところに着目し、水があれば作れる羊毛フェルトでの工芸品をお母さんたちと作り始めたそうです。ハサミも定規も使ったことのないお母さんたちとの作業は、思うようにいかないこともしばしば。落ち込む三関さんを励ましてくれるのは、当のお母さんたち。彼女らの温かさにも助けられながら、羊毛フェルト製品づくりを通して収入を得られる仕組みづくりに奮闘していること、そしてそれに関わる子どもたちと家族の変化についても熱く語っていただきました。

参加者には国際協力の分野で「自分に何ができるか」を考えている方が多く、三関さんのソーシャルビジネスを始める動機や意思決定のプロセスは大きな参考になったようです。質疑応答の時間には多くの質問が寄せられ、事業開始当初の収益化の難しさや、継続のために乗り越えてきた課題など実践的なものから、「豊かさとは?」「時代の変化によって支援の在り方も変化しているか?」などの質問まで上がっていました。

参加者からは、「社会的な意義だけではなく、事業上の戦略(どう他社と差別化するかなど)についても説明いただけた点が、アフリカビジネスに携わる者としては有益に感じた」「自分に今すぐ大きなことはできないけど、募金活動などに積極的に取り組んで多くの人の幸せに繋がるようにしたいとあらためて思った」「アフリカでどのようなビジネスをされているのか未知の世界だったが、現地の方々が仕事をして笑顔になっている姿を見て、嬉しく思った」などの感想をいただきました。