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【Eduventures’ Week】自分以外は外国人・異文化!?~ともに生きるとは?~

2025.03.11

はじめに

2月12日(水)より全8回のEduventures’ Weekが開催されました。

第7回目のイベント「自分以外は外国人・異文化!?~ともに生きるとは?~」にJICAインターン生が参加させていただきました!

今回のイベントは、JICAの教員研修に参加された、村吉多賀子先生(沖縄県立八重山特別支援学校)、森裕紀子先生(千葉県立印旛特別支援学校さくら分校)が企画をし、異文化理解・他者理解という視点から「共に生きる」ことについてのお話をしていただきました。

JICA Eduventuresとは、JICAの教員研修に参加したことがある全国の有志の先生たちが、国際理解教育/開発教育のさらなる普及、推進につながるネットワークを育てていこうと立ち上げた有志グループです。

グループ名の「Eduventures」は、Education×Adventureからとっており、たくさんの先生方が抱く教育(Education)への探求心(Adventure)を基に、グループの立ち上げに携わった先生方自ら命名しました。

子どもから大人まで、絵本で感じるマジョリティ・マイノリティ

紹介していただいた絵本は、自分のあたりまえがあたりまえではないという切り口から、他者理解や異文化理解を学ぶことができる内容でした。

『みえるとか みえないとか』
(作:ヨシタケシンスケ 相談:伊藤亜紗 出版社:アリス館)。

宇宙飛行士の主人公が降り立った星では目が3つある人の星で「後ろもみえないなんてかわいそう」と言われて違和感をもった主人公。そこで、目の見えない人に話かけてみます。すると目の見えない人が「見る」世界は大きく違っている、という内容でした。

自分を基準として自分自身や知っていることを「普通」、それ以外は「普通ではない」と否定的に考えがちですが、「絵」と「文章」でコミカルに描かれていて、頭ではわかっていても普段の生活では感じることのできない他者理解に関して視野を広げることができました。

絵本という媒体を使うことで、子どもから大人まで理解しやすく、絵本の持つ可能性を実感できました。

ブレイクアウトルームでの活発な話し合い

全体での会の後は、7・8名に分かれてそれぞれ感想や意見の交換を行いました。ブレイクアウトルームの良さは、経験豊かな先生から大学院生まで自分の意見を伝えることができるということです。

その中で「車いすの人のための施設の建築について」のお話や「絵本をきっかけに他者理解を進める有効性」についての意見など多岐にわたり活発な話し合いが行われました。

この日紹介された絵本について、「こんな絵本があるとは知らなかった」という意見や、「他にも使用できる絵本があるかもしれない」などの声も聞かれ、このような取り組みが参加者の皆様の実践におけるヒントとなっているということを感じることができました。

「自分の価値観以外にも違った価値観がある」ということを知るだけで、お互いを理解するきっかけになるということを改めて学ぶことができました。

おわりに

本イベントを企画してくださった2名の先生方に改めて感謝申し上げます。

いろいろな切り口からのイベントがあることで、自分の興味関心に合った内容に参加しながら、見聞を広めていけることがこの【Eduventures’ Week】の醍醐味だと改めて感じました。

「伝えたい」「知りたい」「学びたい」にあふれ、教育への情熱を浴び、パワーをいただきました。

(地球ひろば推進課インターン冨山愛実菜)

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