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【Eduventures’ Week】ボクの“世界”科見学!

2025.03.17

はじめに

多くの方が参加した本イベントの最終日には、個性あふれる3名の先生方による「ボクの“世界”科見学」が行われました。

JICA Eduventuresとは、JICAの教員研修に参加したことがある全国の有志の先生たちが、国際理解教育/開発教育のさらなる普及、推進につながるネットワークを育てていこうと立ち上げた有志グループです。

グループ名の「Eduventures」は、Education×Adventureからとっており、たくさんの先生方が抱く教育(Education)への探求心(Adventure)を基に、グループの立ち上げに携わった先生方自ら命名しました。

田野先生の経験と現地で感じたこと

田野先生は、サモアでの海外研修の経験を、大人にも子どもにもわかりやすく、楽しく紹介しました。

「サモアってどんな国?」という問いかけから始まり、地球儀などを用いてサモアの位置や国の特徴について説明。その後、サモアの様子を動画で紹介しました。

日本からサモアへの旅の様子や、サモアでの文化体験の様子を動画で見ることができ、参加者は、サモアでの生活を疑似体験しているように感じることができました。

さらに田野先生がサモアの方から「何のために働いているの?」と質問を投げかけられたことをきっかけに、これまでの価値観を変えるような出来事についてお話がありました。

例えば、サモアと日本では、仕事についての考え方が違います。

日本人の就職率は約9割であるのに対して、サモア人は約1割程度しか就職していないことをグラフで示し、田野先生は、「『サモアにはお金にこだわらない価値観』があることを発見した」と話しました。

サモアでは、平均寿命が短いためか、家族と一緒に過ごす時間をとても大切にしているのかもしれない、と考え、田野先生自身も家族との時間を大切にしようと思ったそうです。

参加者の皆様の様子

サモアと日本の文化の違いを肌で感じられた田野先生のお話を通して、参加型のチャットでは、サモアの価値観について「初めて知った」「面白い!」などの声が飛び交っていました。お金を稼ぐより、家族と一緒に過ごす方が幸せ、と考えるサモアの文化を知ることで、お金や家族について様々な考え方があることがわかりました。

また、私も自分の生活や考え方を見つめ直すきっかけとなり、「自分らしい考え方」を見つける為のヒントを得ることができました。田野先生の授業を受けた子どもたちも新しい価値観に出会うことで世界が広がり、「自分らしい考え方」を育てることができるのではないかと思いました。

田野先生の想い

終盤では、田野先生はより多くの子どもたちが世界に関心を持つきかっけになってほしいという想いから自身の経験の共有をしたいと、話していました。

そしてサモアの経験を通じて出会った様々な形の「幸せ」を意識することで、今後の学級運営ではひとりひとりの児童に対して、「この子の幸せは?」と問いかけていきたい、そして子どもたちの世界に対する関心を広げたいと締めくくりました。

私自身も、田野先生のお話を聞いて、「自分にとっての当たり前は、誰かにとっては当たり前ではなく、そこから生まれる新たな気づきが面白くて、大切」ということを強く感じました。

おわりに

最後に、今後も国際理解教育の実践をこのような交流の場を通じて、国際理解教育を実践する仲間を増やすために「ボクの世界科見学」は、これからも続いていきます。

次回は4月25日に「ボクの世界科見学」in ネパールが開催予定です!
ご興味・ご関心がある方は是非ご参加ください!!

(広報部地球ひろば推進課インターンシップ生 髙山恵里華)

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