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- 訓練生日記~2023年度1次隊⑧ 坂井 陽一さん エクアドル/障害児・者支援~
隊次:2023年度1次隊 派遣予定国:エクアドル 職種:障害児・者支援
坂井 陽一さん
¡Vamos! シニア世代の派遣前訓練
派遣前訓練を無事に修了しました。これから2年間、海外協力隊員として任国で頑張ってきます。
訓練生企画による自主講座やイベント。自分と向かい合い、仲間と分かち合うことができた素晴らしい時間となりました。
前回の訓練生日記では、私の “定年退職からJICA海外協力隊参加に至るまでの動機” を中心にお話いたしました。そこで、今回の訓練生日記では、私のような、いわゆる “シニア世代となる訓練生の派遣前訓練” についてのお話をさせていただきます。
今回、私が参加した2023年度1次隊駒ヶ根訓練所の訓練生は、年齢として20歳~69歳、まさにJICA海外協力隊の募集要項の通り、とても広い年齢幅での集まりとなりました。派遣前訓練での生活は、青年海外協力隊や海外協力隊などの区分(募集要項参照)に関係なく、訓練所に集まった訓練生全員が同じプログラムで訓練に取り組みます。語学授業は、同じ学習言語のなかで3~5人程度の少人数クラスに分かれますが、クラスによっては、年齢幅として、家族のようなクラス、先輩と後輩のようなクラス、また同級生のようなクラスなど、各クラスそれぞれの特長のなかで、みんなで協力しながら学習する姿がとても印象的でした。
私は、PCを使っての授業や課題の提出など、困ったことも多くありましたが、そのような時、若い人たちは、いつも優しく丁寧に教えてくれました。自習時間での教え合いや口頭試験の練習なども、みんなで一緒に頑張れたから身についた力も多くあります。そして何よりも、若い人たちが、明るく真っ直ぐに努力している姿は、もうすでに彼らが派遣国で働いているような姿としてイメージされ、とてもよい影響を受けながら頑張ることができました。また、様々な必修講座やワークショップ、訓練生による自主講座やイベントなどは、これだけの年齢幅や職種、経験の異なる集団ならではのパワーも発揮され、とても独創的で楽しく有意義な活動となりました。
2か月間の合宿生活となる派遣前訓練は、時間の制約、集団生活での決まりやマナーなど、大変なこともあります。しかし、今回の派遣前訓練での経験は、これから派遣される国で過ごす異文化となる生活を迎えるためにも必要な経験だと思いました。お互いのよさを認め合い、尊敬し合い、ともに高め合い、一緒に生活していく派遣前訓練は、参加者の年齢や経験に関わりなく訓練生にとって、とても貴重な時間となりました。
¡Vamos a cantar! 若い力 ♪われら海外協力隊♪
派遣前訓練に参加するにあたり、私自身としては健康・体力面での心配は特にありませんでしたが、今回の訓練でご一緒したシニア世代のみなさんは、健康であり、笑顔で、優しく、若々しく、とても輝いていました。また、海外協力隊に参加する思いは、とても強く、そして熱く、これは、若い世代の人たちとまったく同じような思いを抱いての協力隊参加であることがよく分かりました。若い時から海外協力隊に参加しようと思い続け今がその時だと思い参加された方、若い時から外航船に乗り世界を廻り最終の目的地として海外協力隊を選んだ方、若い時の青年海外協力隊参加の経験と熱い思いを持ち続け複数回の参加となる方など・・・、シニア世代は、もちろん青年ではありませんが、心の中は、若い人たちと同じような “若い力” に満ち溢れていました。
お世話になった訓練所、語学教室。支えてくださる方々の思いを大切に頑張っていきたい、と素直に思えた駒ヶ根訓練所。
最後に、任国への出発を前にした今の私の気持ちを整理したいと思います。まず初めに大切にしたい気持ちは、これまで私たちの派遣前訓練の生活を支えていただいたすべての方々への感謝の気持ちです。次に、これからの2年間、任国の人たちのために、そして私たちの目指すSDGs実現のために、任国の人たちと一緒に頑張っていこうという気持ちです。そしてに、2年後には、元気に帰国して私たちの経験をより多くの人たちに伝えていきたいという気持ちです。このような気持ちになれたのも、この2か月間の派遣前訓練をともに過ごしてきた多くの仲間のおかげだと思っています。この派遣前訓練で培った力と派遣前訓練での思い出を大切に、任国で元気に楽しく笑顔で、頑張ってきます!♪われら海外協力隊♪。(隊歌:「若い力の歌」ご参照ください)
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