訓練生日記~2023年度1次隊⑨ 伴場 海璃さん・ボリビア/小学校教育~

隊次:2023年度1次隊 派遣予定国:ボリビア 職種:小学校教育
伴場 海璃さん

自分にだってできることはある

【駒ヶ根ダイバーズ】訓練生のみんなと海の魅力について語り合いました。

【エッサッサ】最高に情熱的なパフォーマンスでした。

私はこの訓練期間、訓練生が自主的に自分の知識や経験をもとに授業や活動を行う自主講座というものをいくつか開かせていただきました。
大学生時代にしていた旅やダイビングの話を共有したいと考え、旅の話をするバックパッカーの会や、ダイビングをするダイバーズの会などを開き、旅をすることの楽しさ、ダイビングや海の魅力を訓練生の皆さんに伝えたり、一緒に語り合ったりしました。
                          
そして今回私が開いた自主講座の中で最も思い出に残っているのが「エッサッサ」です。私は自分の母校の集団演舞を教え、発表する機会を作りました。
訓練生の中から30人以上の方がパフォーマーに志望して下さり、忙しい訓練生活の中、短い時間で一生懸命練習を頑張ってくれました。
自分の力で募集から指導まで行うのは簡単なことではありませんでした。特に21歳から65歳までの幅広い層の訓練生たちをまとめるのは大変で、中々上手く説明や練習ができないときもありましたが、パフォーマーの訓練生たちに思いをしっかり伝え、最後に駒ヶ根訓練所のスタッフや、他の訓練生の前で披露した時は言葉にできないほどの達成感を得ることができました。

演舞終了後多くの方から「感動した、最高だった」の声をいただき、勇気をもってチャレンジして良かったと思いました。パフォーマーの訓練生からも「エッサッサやって良かった」「伴ちゃんありがとう」の声を掛けてもらい本当に嬉しかったです。そして、まだ若い自分でも色んな人に影響を与えることができるのだと気づくことができました。
「自分にだってできることはある」自主講座を通して、私は大きな自信を手に入れることができたと思います。

かけがえのない時間をありがとう、またいつかの日か・・・

この訓練所生活で私のいちばんの挑戦は生活班の班長をしたことでした。
私は7班の一員として班最年少ながら、自身の成長の為に班長を務めさせていただきました。
最初はこんな自分が班長をすることに、みんな納得しているのか、信頼してもらえるのか心配でした。しかし7班のみんなは私が行動を起こす度に、背中を追って一緒について来てくれました。
休日には皆で訓練所の近くにお出かけに行ったり、班対抗のスポーツバトルで燃えたり、談話室でおやつを食べながら人生を語り合ったり。その中でもいちばん思い出に残っているのは毎朝の円陣です。7班の一日は班員のペップトークと掛け声から始まります。全員で毎朝士気を高めて一日に臨む、この円陣をすることでモチベーションが一気に上がり、何よりも班員の思いや意志を見ることができたのです。  

最初はどこかよそよそしかったこの7班もいつの間にかお互いに切磋琢磨し合うようになり、班員との間には大きな絆が生まれ、7班のみんなのおかげで私はこんなにまで充実した日々を送ることができました。
しかし私は訓練期間中周りとの実力の差を痛感、自分のやるせない気持ちに悔しさを感じ、涙を流す日がたくさんありました。そんな落ち込む自分に救いの手を差し出してくれたのもやっぱり7班のみんなでした。
この60日間、本当に自分が班長でいいのか、何度も悩みましたが、最後にこの7班13人全員が修了証を手にし、この訓練をゴールすることができた瞬間は本当に嬉しくて涙が止まりませんでした。

運命に手繰り寄せられて集まったこの7班、ずっと一緒にいられると感じていましたが、始まりがあれば終わりもあります。7班との別れの日、最後にみんなで流した涙にはたくさんの思い出が詰まっていました。
これからみんなそれぞれの思いを胸に世界各地へ旅立っていきます。今後この13人全員が一度に集まることは難しいかもしれません。ですが、私たちは同じ志をもつ仲間です。どんなに離れていても、夢や目標に向かって走り続けていれば必ずいつの日か会える気がします。
私はその日が来るまでどんな困難も絶対に乗り越え、迷わず前に進み続けます。そしていつか7班のみんなと再会できるその日に、必ず自分の成長した姿をみんなに見せます。

7班のみんな、この60日間最後の最後まで自分を信じてきてくれて、そしてかけがえのない時間をありがとう、またいつの日か・・・

【みんなで円陣】よし!今日も一日頑張っていくぞ!

【7班みんなで集合写真】ここで最高の仲間と出会えて本当に良かった。