訓練生日記~2023年度1次隊⑩ 特別編・訓練生座談会vol.1(新卒・現職参加)~

本座談会の発起人、福田賢一さん※写真中央(ペルー/環境教育)と座談会参加の皆さん

座談会スタート!自己紹介

大山滉将さん(メキシコ/環境教育)

平島将崇さん(ボリビア/小学校教育)

林康平さん(ホンジュラス/小学校教育)

福原くみこさん(ペルー/環境教育)

福田:今グループは、学校を卒業後、すぐに参加された方と、現職参加で参加された方、合わせて4名の方にお越しいただいております。最初に自己紹介をお願いします。大山さんからよろしいでしょうか。

大山:この前の3月まで大学院で研究をしていて、4月から2023年度1次隊として訓練をしています。メキシコに環境教育で派遣予定の大山滉将(おおやま こうすけ)です。新卒参加となります。応募動機は大学3年生の夏頃、就職活動のタイミングで、みんなで一斉に同じ格好をし、同じ説明会に参加してというのに疑問を持ちました。何か秀でたものがないと自分が行きたいところには行けないとなったときに、「果たして自分には何があるんだ」「何もない」ということに気づきまして、非常に落ち込みました。そこから「海外に行ってみよう」と急に思い立ち、1週間ほど一人でタイでボランティアをしました。ボランティア先は孤児院で、身寄りのない子供たちが集まっていました。みんな毎日笑顔で楽しそうに暮らしていて、途上国って怖いイメージとか危ないイメージがあったんですが、人は本当に優しくて子供たちはいつも楽しそうで、こういう子供たちが幸せになっていくために何かしたいなと思ったのが国際協力のきっかけです。その後休学もして、海外で数ヶ月ボランティアやインターンシップをしていたんですが、もっと長い時間をかけて国際協力に携わりたいと思い、今回2年間活動ができるJICA海外協力隊に応募しました。メキシコの青少年を対象に、自然の大切さやゴミの3R活動を教える予定です。

福田:続いて、平島さんお願いします。

平島:平島将崇(ひらしま まさたか)です。出身は宮崎県ですが、今、都内で小学校教員をしています。今年で教員経験 8年目です。大学で国際教育を専攻していて、いろんな国の教育内容や、教育の歴史を学んでいく中で、自分自身が他の国の教育制度にすごく関心があり、いつかは海外の教育に携わってみたいなと思いました。短期間のボランティアではなく、実際に現地の学校に入って現地の先生方と一緒に教育に携われるのが協力隊の一つの魅力だなと思い応募しました。ボリビアのラパスという首都の小学校に行くんですが、大きく4つ活動を行う予定で、1つは学級経営に関する研修を行うこと 、2つ目が日本で実践されている教育の研修 、3つ目が算数やコミュニケーション、言語授業に関する研修を行う、4つ目は日本式の研究授業を導入して、教員間でいろいろ切磋琢磨できる環境を整えるという内容です。先生方と何が必要なのかを一緒に考えながら活動していきたいと思っています。

福田:林さん、お願いします。

林:林康平(はやし こうへい)といいます。大学を卒業後、北海道札幌市で小学校の教員を3年間していました。その3年間は、英語専科教員で、5・6年生を対象に 外国語の授業だけを担当していました。なので、担任経験や外国語以外の授業をした経験もありません。志望動機は、小さい頃から英語に触れたり、日本にいながら外国から来た方と関わる機会が多くあったのですが、自分自身が外国に行って全く知らないものに触れる事はそれほど多くありませんでした。子供たちに外国語を教える上で自分が世界のことを深く知らないということにもどかしさを感じ、もっと自分の見ている世界を広げたいなという風に思ったのがきっかけです。所属していた札幌市教育委員会では、教員経験が3年以上ないと現職教員特別参加制度に申し込みできなかったので、3年経って申し込みできるようになりすぐに応募、合格をもらえたという感じです。中南米にあるホンジュラスという国に行って、現地の小学校の先生や子供に算数を中心とした教科の指導をしてきます。

福田:続いて福原さん、お願いします。

福原:福原くみこです。私はずいぶん昔に大学を卒業し、3年間一般企業で勤めました。その後アメリカの NPO で働き、帰国後は教員をしています。5年前に台湾にある台北日本人学校に派遣され、戻ってきてJICAに応募しました。大学の時からJICA海外協力隊には応募したかったのですが、経験もあまりなかったので、経験を積んでからと思い、その時は応募しませんでした。昨年、学年全体でSDGs学習に取り組んだのですが、子供たちに授業をしていても、いまいち自分がピンと来なかった。「アフリカにはご飯を食べられない子供たちがたくさんいるんだよ」「難民の子供たちがいるんだよ」と伝えていても、「どれだけ苦しんでいるのか」とか「どれぐらいの子供たちが実際にご飯を食べられていないのか」ということがよくわからなかった。それから、今世界には、世界規模で考えていかないといけない問題がたくさんある。それを大人になっていく生徒達にきちんとした情報を伝えたいなと思ったんです。それで、私が現地に行って自分の目で見て、帰国してから生徒達に伝えるのが一番かな、と思って応募しました。ペルーに行きます。

福田:ありがとうございました。本日現職参加でご参加いただいている方は、みなさん小中学校の先生ですね。どうぞよろしくお願いします。

訓練生活について

福田:では、みなさんの訓練生活についてお伺いします。私たちの訓練生活のほとんどが語学の習得ということで、まずはその学習について、お話を伺いたいです。

一同:みんなスペイン語だ!

福田:そうなんです。みなさんスペイン語はあらかじめ分かった状態で入所されましたか。

一同:いいえ。これまでは全くやっていませんでした。

福田:ではみなさん、初めてということで入所されているんですね。

座談会様子①

福田:いろいろとご苦労されていることや、逆に楽しいことなどもあると思うので、授業や自習の話なども交え、工夫していることなどあったら、お話を伺いたいのですが。

大山:僕は、極力自習はしたくない人なんです。なぜかというと、人が集中できるのは数時間で、だらだら一人でやるのが性に合わないので、基本的に授業に全集中していますね。そこでほとんど理解しようとしています。理解できていない部分はもちろんあるんですが。授業以外でやることは基本的に宿題のみですね。自分で買った教材とかはやってないですし、多分あったとしてもやらないと思います。次の日の授業も集中したいから、睡眠時間も欲しい。あとは、個人的に語学の習得に関しては音楽とか、映画などが自分に合っていると思っており、YouTubeでスペイン語のアニメを見ています。ディズニーが好きで、ディズニー作品はいろいろな言語に翻訳されているので、そういった作品の音楽を聞いたりしています。

福田:平島さん、いかがですか。

平島:自分も日々宿題に追われています。でも、宿題をやってきたことで、はじめのころに書いたものと今書いたものを見比べると、「こんなに書けるようになったんだな」と思うので、先生を信じて宿題に全力を注いでいます。あとは、スペイン語の単語学習ができるアプリがあって、単語の活用学習もそれでできるので、寝る前などのスキマ時間には、それでテストして、ちょっと練習して、みたいなこともやっています。あと工夫していることとしては、大山さんと同じで、ディズニーの曲をスペイン語で聞いて覚えました。「Under The Sea」は「Bajo El Mar」なのですが、リズムで覚える方なので役に立っています。あとはYouTubeを見たり、Netflixも言語を変えられるものもあるので、気晴らしに見て覚えたりしています。でも普段は宿題で精いっぱいです。

福田:林さん、いかがでしょうか。

林:工夫と言えるかわからないんですが、僕は、講師の先生に授業中もそうですし、授業後や休み時間など、たくさん質問するようにしています。今の環境は、クラス4人しか生徒がいなくて、普通の日本の学校だとありえないような、個別にきっちり見てもらえる環境が特別だと思うんです。どんなタイミングで質問でも同じぐらいのレベルの人が集まっているし、そんなに授業の妨げにもならないし、自分のためにもなるし、自分が気になることを気になるだけ質問できる環境はいいことだと思うので、先生がいる間の時間をいかに使うか、ということを意識しています。なので、昼休みや午後の自習時間も自分が授業中に聞いてわからなかったことをためておいて、先生にまとめて質問し、自分が納得するまで全部答えてもらい、先生をフル活用しています。それが強いて言えば、自分が意識している工夫なのかなと思います。

福原:私は、授業についていくのが精一杯。まさかこの年齢になって他言語を学ぶなんて思ってもなかったので、他の若い方々に比べると、数倍の時間はかかるかな。覚えてもすぐ抜ける。ほんとすぐ抜けるので、人の倍は勉強しないといけないかな、って思っています。

印象に残っている講座

福田:続いて、語学以外に印象に残っている講座があったら教えていただきたいのですが。

平島:選択講座で、SDGsの講座がとても印象に残っています。小学校でもSDGsに関連する内容を社会や総合で取り扱って、教師として話をしていたのに、いざ自分が当事者になってやってみると、「あ、こんな視点でも見ないといけないのか」、ということに気づかされました。

座談会様子②

平島:ゲームでSDGsを学ぶ講座だったのですが、チームごとにゴールが決まっていて、あるチームは時間のカードを15枚集める、一方で違うチームはお金をいくら以上稼げばいい、それぞれのゴールに向かっていろいろなプロジェクトをやっていくんです。社会の現状があって環境とお金と社会のパラメーターがあって、それも見ながら、自分のプロジェクト、ゴールを達成していくという内容でした。私のチームは、時間をひたすら集めれば目標が達成できたので、時間のカードをひたすらもらい続けて、お金を売って目標達成できたんですね。でも私のチームが時間カードを確保してしまったために、お金はたくさんあるけど時間がないから何もできない、お金もなくて働きたいけど時間が足りないとか、そういう理由で目標達成ができないチームができてしまったんです。それから、経済はとても豊かなのに、環境がものすごく大変なことになってしまっている状態になったのが、まさに今の世界の現状を表しているなと思いました。ゲームだけでもこんなに難しいことをこれからやらなきゃいけないんだな、と改めてハッとさせられた講座でした。

福原:視覚化されていたからよく分かったよね。

福田:ありがとうございます。林さん、お願いします。

林:SDGsの真面目な話の後に恐縮なんですけど、音楽の集いっていう訓練生が主体の活動があるんです。それぞれが得意な楽器を持ち寄り演奏して、最後に訓練生主催のフェスのようなもので、練習した成果を発表する機会も作ることになりました。もともと音楽が好きで、アコースティックギターやハーモニカを趣味でやっていたんですが、北海道にいるときは周りにハーモニカをやっている人なんて一人もいなかったんです。でも、ここに来てハーモニカを持っている人とも出会ったし、他の楽器をやっている人もいるし、自分がやってきた楽器を同じようにやっている人もいて、日本にはいろんな人いるんだなって思いました。そういういろんな特技とか、個性が混ざり合って一つのものを作り上げるという経験が、自分にとってすごく大事な時間です。任国でも音楽で何か繋がる機会を作れるかもしれないので、無駄なことじゃないと思うし、余暇としても楽しめているのはすごくいい機会だなと思います。

福田:ありがとうございます。大山さんお願いします。

大山:僕も、さっき福原さんがおっしゃった非行少年の講座が印象に残っています。あれはとてもメッセージ性が強かったので、参加した人の心に訴えたと思うんです。それから事例研究って皆さん覚えていますか。4人グループを何個も何個も作って、その4人それぞれに役割が与えられて、疑似的に協力隊の2年間を過ごすという内容でした。僕は協力隊員の役割ではなかったのですが、実際に自分の身一つで海外に行って、一つの社会に溶け込んだ時に、疎外しているつもりはあちらの国の人にはなかったとしても、きっと疎外感がすごくあるんだなと思ったんです。それを任地に行く前に心構えをもつ機会となったので、印象に残っています。

訓練中の時間の使い方、自己研鑽について

福田:それぞれに、印象に残った講座があるんですね。続いて、皆さんが自分の成長のために時間をこう使っている、というものがあれば教えていただけますか。

林:毎週日曜日に、英語の集いというのを開いていました。自分はスペイン語圏で活動になるんですが、自分の得意な分野を使って、英語を学びたい人に向けてその機会を作りたかったのと、みんなの前で外国語でしゃべるという機会を継続的に持ちたかったですね。需要もありそうだなと思ったので、英語を任地で使う人たち向けということで始めて、合計6回。1週間に1回。日曜日に英語の集いをやりました。

座談会様子③

林:最初は40人ぐらい集まっていたんですが、だんだんと皆さんがいろいろな講座を選択して、本当に自分に必要なものだけを継続していくようになったので、人数が絞られていき、それはそれで少ない人数で濃い会話の練習ができるようになっていきました。毎回やるたびに「ありがとうございました」と言ってもらえるし、自分がやっていることの意味や大切さを実感できました。「次はどうしようか」ということをすごく考えさせられたので、需要に沿って何かを改善していく演習のような形でできているのが良かったな、と思いました。

福田:林さんが主催されたんですか。

林:はい、そうです。

大山:僕も、3、4回ぐらい参加したんですが、英語を教えられるような会じゃなくて、意見交換や、自己紹介、パーソナリティを知ることができる場でした。「この人はこんなバックグラウンドでここに来たんだ」とか、どういう心情でここに来て海外に行くのかも、それを聞くだけでも成長につながるし、頭の引き出しのどこかに残るような出会いがあったなと思いました。この場を借りて、ありがとうございます。

林 :ありがとうございます。やってよかったです。

福田:英語の集いが、英語の習得とか英語力の向上だけではなく、人脈を広げるのにも役立っているということですね。
大山:わざわざ今日本語で、「何をしている人ですか」って、もう1か月も過ぎてしまうと、聞ける人は聞けるかもしれませんが、僕はちょっと聞きづらいなと思ってしまうタイプの人間なので、話したことがない人とも、そういう会があって多言語でコミュニケーションを取っている間にパーソナリティが分かってくるのはすごく良かったと思っています。

福原:ここに来て、自分自身の時間っていうのが100%ですよね。

平島:すごくわかります、それ。自分のことにこんなに集中できるのが本当にありがたいなって。

福原:そうそう。それはすごく思った。自分で時間をコントロールしている、というのに驚いているし、すごくありがたいなと思った。

大山:話の腰を折って申し訳ないんですが、僕は全く逆で。めちゃくちゃ拘束されるなって。

一同:ええ、そうなの?

大山:学生の時って、僕の研究室は結構緩かったので、好きな時に学校に行って、好きな時に帰って、バイトはバイトでちゃんといかないとダメですけど。「なんかこれ、めちゃくちゃ拘束されるやん」って。本当は思っています。

福田:大学や大学院と比べたら、時間はきちんとしていると思いますが、社会人経験を積んでこられた方々は、会社なり、企業なり、事業所なりでカチッと時間管理されているところから、ここに来て自分のために時間が自由に使えるというのが、訓練所の特徴というか、良さなのかなと思います。ありがとうございます。

応募を検討されている皆さまへ、メッセージ

福田:最後の質問ですが、これから応募を考えられている方々に、ぜひメッセージをお願いします。

林:訓練生活があるのを知った時、「北海道からわざわざ長野まで行き訓練をするのは、オンライン語学レッスンなども発展している時代なのに、集まる意味は何なのだろうか」と思っていました。でも、語学授業は高いレベルで受けることができるし、さっきも言ったように好きなだけ質問できるし、みっちり付き添ってもらえるなど、すごくありがたい環境に置かせてもらえるということを伝えたいですね。あと、いろいろなバックグラウンドをもった人が集まって、それぞれが一人一人輝いていて、自分のやりたいことや、みんなに広めたいことをやっているなと感じて、「大人になってからもこんなに熱くなれるんだ」と思えるような経験がたくさん散りばめられています。訓練を受けるだけでも、社会の中でこれから生かせることがたくさん転がっています。これからそれぞれが現地に行き、情報交換したり、帰ってきてから思い出話をしたりということがまたできると、さらに自分の人間力を磨くことになるし、知見を広めることにもなると思います。普通に仕事をしていたら、絶対できないようなことが毎日、毎時間、ごろごろ転がっているのがすごく刺激的なので、応募するか迷っていたり、訓練が大変そうだからやめとくって思っていたりする人がいれば、「そんなことないよ」「こんなにありがたいし、こんなに刺激のある生活なかなかできないよ」ということを伝えたいです。

座談会様子④

座談会様子⑤

大山:今隊次もそうだと思うんですけど、圧倒的に社会に出てからこの訓練所に来られる方が多いと思っていて、新卒で協力隊に参加した人の情報をネットで探してみたんですけど、見つかっても少ない。だから不安だった部分ももちろんありますし、同期の研究室の人たちなどが、どんどん就職が決まっていく中で「協力隊行くの?がんばってね」とか、「何の経験もない奴が行って何ができるの」とか、そんな冷たい言い方はされないけど、そういう意味で言っているんだろうな、という人ももちろんいました。両親からも、「一度日本で働いといた方がええんちゃう」みたいに言われました。けれど、僕は僕の意思でここに来たいと思って来ているし、やりたいことがあるんだったら、わざわざ遠回りしなくても、迷わず飛び込んでしまった方がいいと思います。それこそ英語の集いに関しては、いろいろな人がいたから、協力隊が終わった後の進路は「この人の生き方いいな」とか「こんな仕事もあるんだ」とか、そういう発見にも繋がりました。新卒は新卒で、やる気があるなら、どんどん飛び込んで行った方がいいんじゃないかなと思います。

福田:いろんな人との出会いがあるから、新卒でも学ぶべきところがあるということですね。

大山:そうですね。日本で働いている人も、その場で働いていたわけではないし、そう考えると、技術とか知識の差はもちろんあると思いますが、語学に関してスタートは同じところから始まると思うので、そんなに悲観的になる必要もないのかなと思っています。

平島:教員という立場で話をしていいですか。現職教員特別参加制度があるので、教員は一般企業よりは恵まれた環境なのかなとは思うんですが、自分の周りには受ける人は全然いなくて、その制度すら知らない方もいっぱいいらっしゃったんですね。それで教員で参加するメリットって何だろうなと考えたとき、実際に現場に立った教員が行くことで、見えてくるものが違うのかなと。教え方云々もそうかもしれないですが、現職教員が行く一番のメリットは、自分たちが今まで教えてきた子たちとか、担当した学校とその現地の学校を繋げられることなのかなと思っています。本当は3年前、コロナ前に参加するつもりで、その時は20代後半でした。今30代に入ったので、やっぱり心境はちょっと違っていて。でも、今だからこそ、その3年間で経験したことを次に生かせるなと思うと、どのタイミングでも参加することはできるのかなと思います。だから、ぜひ興味を持って参加してもらえるといいなと思います。

福田:どんな世代でもそれぞれの世代で感じるもの、得るものがあるということですね。ありがとうございます。福原さん、お願いします。

福原:訓練が終わることが最終ゴールじゃなくてこれから本番だよということを考えながら生活していきたいなと思います。受けたいなと思う人は訓練生活も大変ではあるし、楽しいという気持ちもあるけど、その先があるんだよ、これから2年間あるんだよということを踏まえて受験したらいいんじゃないかなと思います。

福田:今日は3人現職の先生方に来ていただいているんですが、平島さんと林さんは現職教員特別参加制度での参加ですが、福原さんはそうではないですよね。

福原:そうです。

福田:現職教員特別参加制度ではないと、手当が出ないということになりますよね。

福原:JICA海外協力隊に参加すれば、「気付く」ことがたくさんあります。例えば、教員の立場では決して感じることができない「生徒としての立場」。勉強が苦手だと感じる生徒の気持ち、テスト時の緊張感や修了式での達成感、自分で目標を立てて行動することなど、多くの「気付き」を与えてくれます。それは、決してお金では買えられない学びがあると思います。

福田:では、あと2週間ほどで訓練生活も終わり、それぞれの任地へ旅立つことになりますが、皆さんが無事に訓練を終えられて、ご活躍されることを祈っております。本日はどうもありがとうございました。

一同:ありがとうございました。