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- 訓練生日記【Vamos começar!】vol.3~2022年度3次隊 德増 愛華さん~
隊次:2022年度3次隊 派遣予定国:ブラジル 職種:ソフトボール
德増 愛華さん
同期と一緒に、なんとか乗り切れた語学授業
訓練の終盤には、最終語学試験があります。ポルトガル語の試験は、筆記、リスニング、スピーキングの試験がありました。
毎週実施されていたテストよりもかなり難しく、問題量も多いのですが、なんとか乗り切り「合格」することができました!ラスト1週間は不合格だったらどうしよう…と不安な日々でしたが、合格して一安心です。
Vol.1から書いているように大大大大大苦手な語学。訓練中の語学授業は楽しかった反面、個人的には苦しいこともありました…。
少人数で行われる授業。授業中に理解できないこともあり、いつも私が授業を止めている気がして、他のクラスメイトに申し訳ない気持ちでいっぱいでした。訓練も後半に入った11月中旬ごろ「また私が迷惑をかけている…」と感じ、講義の休み時間にトイレで涙が溢れて止まりませんでした。この年齢で恥ずかしいですが…でもそれくらい私にとって苦しかったのです。その時に、背中を押してくれたのは、他の訓練生のみんなでした。みんなの暖かい言葉でさらに涙は溢れ(笑)、そしてスッキリして、「苦しいのは私だけじゃないんだ。こんなことで迷惑かけちゃダメだ!もっと勉強頑張らなきゃ!」と前を向くことが出来ました。決して1人では乗り切れなかったこの語学授業。先生と同期のおかげでなんとか乗り越えられました。
“大変お世話になった語学の先生とクラスメイト”
訓練後も1人で勉強をしていて心が折れそうになった時は、同期の顔を思い浮かべます。それくらい、私にとって同期は力強い存在です。
色々なことにチャレンジした60日間
「やりたいことは全部やる」私の中で決めていた訓練中の1つのテーマです。
同期は、本当に面白くて色々なことを知っていて、そのおかげで訓練中に様々なことにチャレンジすることができました。
テニス、クラシックバレエ、エアロビ、柔道(護身術)、コーヒー焙煎、マジック等…。これらは全てスタッフや他の訓練生の方が教えてくれました。やりたい!と思ったら悩まず参加しました。訓練が始まる前はまさかこんなに色々なチャレンジができるとは思っていませんでした。
私自身も、ソフトボール初心者の方を集めてソフトボールを教えたり、カメラが初めての方にカメラの撮影や現像方法を教えたりしました。私の好きなことを誰かに教えることも、私がやりたい!と思っていたことなので、チャレンジできて良かったです。
“コーヒー豆焙煎中…ぜひブラジルでもやりたい”
60日間は長いようで短いです。そして私は、自分のために思いっきり時間を使うことができる60日間だと思いました。
自分自身の行動次第で本当に色々なことにチャレンジし、吸収することができます。
もしこの日記を読んでくださっている方の中でこれから訓練に参加する予定の方がいれば、「やりたいことは全部やる」を頭の隅に置いていただけたらな…と思います。最高に濃い60日間になりますよ!
Vamos começar!
私は協力隊への参加をすごく迷っていました。
訓練前に元協力隊の先輩から「なんで行く前から迷っているの?迷う時間があるなら行動してから迷ったら?」という言葉に背中を押され駒ヶ根にきました。
こんな気持ちで参加していいのだろうか…と思いながら始まった訓練。修了式で訓練生が外れ「青年海外協力隊」と書かれた幕を見たときに、すごく嬉しくて胸が熱くなりました。
「ここに来てよかった」と心から思いました。やっとスタートラインに立てました。今は参加に迷いはありません。
“修了式。「協力隊」の文字に胸が熱くなりました”
私の訓練生日記に書いている「Vamos começar!」は「さぁ、始めよう!」という言葉です。訓練は終了しましたが、協力隊生活は、ブラジルでの活動はこれからです。語学勉強もスタートしたばかりです。これから、もっともっと色々なことが始まります。多分苦しいこともあると思います。その時はこの訓練生活や同期のみんなを思い出して、また前を向くんだろうな…と思います。
本当に素敵な人に恵まれたと感じた訓練生活。多くの方のおかげでスタートラインに立てたことに感謝して、これからひとつひとつ進んで行きます。
Vamos começar!
訓練生日記を書く機会をくださった駒ヶ根訓練所広報担当の方々、そして日記を読んでくださった皆様、ありがとうございました。
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