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受講者の声

国際協力論をきっかけに誕生した国際協力団体「すきっぷ」

高知大学での「国際協力論」(講座名:「国際協力入門」)は2006年に開講し、今年9月に4回目を終了しました。講座では単に「知り、考える」のみではなく、「行動する」力を養うことを目標としています。受講者には夏休み期間中に国内外でのボランティア活動などを義務付け、受講終了後も何らかの活動を継続していくことが期待されています。

そうした「国際協力論」の受講者を中心に2007年、学生による国際協力団体「すきっぷ」が誕生しました。「すきっぷ」は会員22名、フェアトレードを中心に幅広い活動を行なっています。「すきっぷ」の現状と学生団体ならではの課題、そして今後に活動について、代表の永山りよさんに紹介してもらいました。

設立のきっかけは、受講した「国際協力論」講座

「すきっぷ」の誕生のきっかけは、2007年度、高知大学で開講された「国際協力論」でした。講座終了後、「実際に国際協力をやりたい!」という学生が集まり、2007年10月1日に「すきっぷ」が発足しました。団体設立当初は、「何をするのか?」というところで迷走して、なかなか動き出せずにいました。

そういった中で、「すきっぷ」の活動を活発にさせる一つのきっかけが、2008年2月に開催したHIV/AIDS(エイズ)講演会です。

アフリカ・マラウイ共和国でエイズ対策の青年海外協力隊員として国際協力の現場で活躍された尾崎瞳さんや高知大学医学部の武内世生准教授を招いて、エイズについての講演会をJICA国際協力推進員(高知県)と一緒に企画・運営しました。

この講演会を開催するにあたり、私たちが現在取り組むきっかけとなったフェアトレードとの出会いがありました。

それは尾崎さんがつけていたレッドリボンバッチです。このバッチはマラウイ共和国のエイズ孤児が作ったものであり、これらを販売することでエイズについての啓発活動、ならびに孤児たちの支援をすることができます。これが私たち「すきっぷ」ができる国際協力ではないかと考え、この講演会で実際にレッドリボンバッチの販売を行いました。私たちの思いが届いたのか、販売結果はとてもよく、手ごたえを感じました。

この講演会で今後、フェアトレードという活動を続けていくという団体の活動基盤がようやく完成したのです。

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すきっぷ初のイベント開催「HIV/AIDS講演会」

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尾崎さんがつけていたレッドリボンバッチ。AIDS感染者への差別や偏見をなくし、支援するための啓発グッズです。

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イベントで販売したフェアトレードの数々

「すきっぷ」メンバーの構成

現在、「すきっぷ」のメンバーは1年生10名、2年生2名、3年生10名の合計22名で活動しています。活動の主体が「国際協力」という分野のためか、高知大学人文学部の「国際社会コミュニケーション学科」所属の学生が多いですが、農学部など他学部所属の学生もいます。

ひろがる大学生による国際協力活動

現在、私たちは「持続可能で現実的な活動」という考えを大切にしています。具体的な活動としてはフェアトレードを中心としながら、その他にも映画上映会やJICA研修員と交流会を開催したり、日本国内で収容されている難民の現状を伝える活動を行ったりと幅広い活動を行っています。

今年の夏休み中には、JICA四国が実施した、高校生を対象とした国際協力キャンプ「それいけ!高校生2009」にスタッフとして参加しました。ワークショップ、講演を手伝いながら企画を運営するスタッフとしての力を向上させるだけでなく、国際協力の知識の向上も図りました。

今年度は、高知県内で国際協力活動を行っている学生4団体(すきっぷ、高知大学医学部のアジア僻地医療を支援する会、高知女子大学のいけとべ!、高知工科大学のLINK)のネットワーク化を図り、連携強化にも取り組んでいます。その第一弾として、合同合宿を行い、それぞれの団体にはどのような人がいて、どのような活動をしているのかという情報共有・交換を行い、理解を深めました。

地域のイベントである「ボランティアフェスティバル2009」に出展した際には前述のネットワークを活用し、他の団体と一緒にフェアトレード商品の販売や広報活動を行いました。

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2008年度の「すきっぷ合宿 in 宇佐」

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ボランティアフェスティバルでの販売の様子

今後も高知県の国際協力を盛り上げるため、そして国際協力という活動を広めていくために自団体の活動だけでなく、高知県という枠で活動を行っていきたいと考えています。

活動を続けていく上での悩み・課題

私たち「すきっぷ」はいくつか難しい問題を抱えていますが「タイムマネージメント」も課題の1つです。

「すきっぷ」という団体は大学生のみで構成されており、「すきっぷ」の活動と他の部活動やアルバイトを掛け持ちしているメンバーが多くいます。そのため、なかなか時間を共有することが難しく、メンバー間のコミュニケーションが重要になってきます。

現在は個々の活動意欲の向上、さらなるメンバーの勧誘、そして「すきっぷ」という団体の活動をいかに魅力的にするにはどうすべきか、ということを考えつつ活動を行っています。

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国際協力学生団体“サラダ”合宿でのブースプレゼン(団体紹介)

今後の活動の展望

私たち学生は社会人に比べ、知識を深める時間、行動できる時間があります。そんな私たちが何かアクションを起こせば社会に対して少なからずインパクトを与え、波及力があるのではないかと思っています。そのためにも「単発的」活動ではなく、「持続的」活動を続けていくことがとても大切だと考えています。

「すきっぷ」の今後の展望についてですが、私たちが取り扱う商品について品質を確認し、より商品の幅を広げていき、高知県でフェアトレードを普及させたいと思います。仕入れ、品質管理、販売を行うことでマネージメントの勉強にもなるため、より多くの学生と「すきっぷ」が連携できるように努めていきたいです。

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留学生との交流会での様子「すきっぷ×留学生交流会 in 高知大」

大学生だから、大学時代だからできる国際協力活動を実践している「すきっぷ」。まだ歩み始めたばかりで色々な課題や悩みもあることでしょう。

これからもフェアトレードを中心に高知県の国際協力を盛り上げてください。今後の更なる活躍に期待しています!

香川大学経済学部経営システム学科1年生の梅谷真徳さん

今年度、香川大学で国際協力論を受講している梅谷さんにインタビューしてみました。

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受講中の梅谷さん

梅谷さん、どうもありがとうございました。この講座を受講した学生の皆さんに「(国際協力に限らず)行動するその時」が来ることを楽しみにしています!

NPO法人えひめグローバルネットワーク事務局 谷原 翠

国際協力論を受講する中で、経済のグローバル化がこれほどまでに進んだ現代社会において、国際協力という枠組みは平和構築のためには不可欠のものと認識するに至りました。中でも印象深かったのは、諸外国政府のみならず、企業やNGOと連携して国際協力活動を進めるJICA職員の話でした。

その後、国際協力の現場である途上国での生活を体験するため、ネパールへ留学しました。不安定な政治情勢と厳しい衛生環境の中でのJICAや協力隊員の活動をはじめ、フェアトレードやマイクロクレジットに取り組むNGOの活動などを直接見聞きし、私もその一端を担おうと決意して帰国、NPO法人えひめグローバルネットワークに就職しました。

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当団体は、内戦で傷ついたモザンビークの平和構築支援を活動の軸のひとつとしています。

また、当団体が事務局を担う、四国NGOネットワークは、国際協力論のコーディネートをしており、私がその事務作業を担当しています。国際協力の道に進むことになった原点の仕事に携われることに感謝しつつ、将来の夢(海外駐在員)に向かって努力を続けていきます。