令和5年度 JICA海外協力隊経験者の教員の意見交換会が開催されました

2023.08.07

愛媛県青年海外協力隊を育てる会(以下「育てる会」)とJICA四国の共催で、JICA海外協力隊の経験者で現在学校の先生をされている方を集めて、意見交換会を開催しました。

教育現場で協力隊経験を生かし、子どもたちにグローバルな視野を持ってもらい、多文化共生を伝えるために協力隊経験者の教員だからこそできることをざっくばらんにお話しできる場の提供が目的でした。

当日は14名が出席され、教員間での活発な意見交換がされました。

「協力隊で体験した異文化の生活を伝えて、子どもに視野を広げてほしい!」
「幸せの基準や命の大切さを伝えたい!」
「世界では自分の常識が通じないことを知ってほしい!」
など、実体験を通した想いを振り返りました。

その一方で、
「日々の業務に追われて、伝える時間が取れない」
「国際理解教育が表立って重要視されていないので、軽視されやすい」
「現地とつながる交流をしたいが、手段が分からない」など、取り組むのが難しい点についても話し合うことができました。

後半は、愛媛県教育委員会の田所教育長に、愛媛県での学校教育を通したたくましい心を持った子どもたちの育成についてお話いただき、その教育を支える先生たちへの期待とともに激励の言葉をいただきました。

育てる会の方からは、「今後外国にルーツを持つ子どもたちも増えていく中で、協力隊の経験がある先生たちが一番の理解者になるだろう。同僚の先生方や管理職のみなさんにも、先生たちの途上国での経験をもっと理解してもらえると嬉しい」と意見がありました。

参加した先生方は、
「教育現場で同じような状況の先生方にお会いでき、自分も頑張ろうと思えた」
「事業実践を聞かせてもらい、自分もやってみたいと思う」
「次学期でさっそく国際理解教育に取り組みたい」
「横のつながりをつくり、今後は研修や勉強会のような実践に使える学びの場になるといい」といった感想をもらいました。

多様性にあふれた心の豊かな子どもたちの育成に、協力隊経験のある先生方の活躍が期待されます。特別授業を実践しなくとも、日々の子どもとのかかわりの中で伝えられる人間性も持ち合わせていると思います。先生方がのびのびと指導できる環境が整っていくことを願うばかりです。そしてそんな先生に出会っていく子どもたちが、幸せな未来を切り開いていくことにつながりますように!

今後も育てる会とJICA四国は、協力隊経験者の帰国後の社会還元活動のお手伝いをしていきたいと考えています。国際視野をもった経験者が「グローカル人材」として地域社会のお役に立つ存在として、たくさんの方に知っていただきたいと思っています。

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先生同士での付箋を使った意見交換

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田所教育長のお話

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参加された先生より、話し合ったことの共有がありました

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育てる会の方も出席くださいました

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