【TICAD30周年】ガーナ野口記念医学研究所への愛媛大学連携海外協力隊派遣が始まります

2023.09.14

国際協力機構(JICA)四国センターは、2023年6月30日に愛媛大学とガーナ共和国への感染症対策支援のための大学連携JICA海外協力隊派遣に関する覚書を締結し、この度、初めての隊員がガーナに出発します。

画像

覚書締結式

同連携協力隊派遣は、愛媛大学先端研究・学術推進機構プロテオサイエンスセンター高島英造准教授のマラリア研究を活かして、ガーナ大学附置研究所である野口記念医学研究所へ毎年学生等1~2名を派遣し、同国のマラリア撲滅に向けた保健・医療技術の向上に貢献します。

初めての隊員として派遣されるのは、同大学大学院生 湯口貴聡さんです。湯口隊員は、ガーナの野口記念医学研究所で、愛媛大学で開発されたタンパク質発現技術「コムギ無細胞タンパク質合成系」を現地の研究機関でも運用できるように、現地研究員に対するタンパク質発現研修の実施等を行う予定です。湯口隊員は愛媛大学の学部学生の時にマラリアという感染症を知り、人の免疫を上手に回避するマラリアと医学研究との闘いに興味を持ち、現在博士課程でマラリアワクチン開発を目標に研究を続けています。

画像

湯口隊員

9月8日の愛媛県への出発前表敬訪問では、愛媛県田中副知事より「えひめ海外協力大使」委嘱状が授与され、愛媛大学の技術を生かした国際貢献への期待が述べられました。湯口隊員からは、「マラリアが原因で亡くなる患者の7割は5才以下の子供です。どの国に生まれたとしても、子供達が当たり前に育てるように、1日でも早いマラリア撲滅を目指した活動をしたいです」と抱負が述べられました。

画像

写真 左から
株式会社セルフリーサイエンス 尾澤社長
愛媛大学 高島准教授
愛媛県 田中副知事
JICA海外協力隊 湯口さん
JICA四国センター 山村所長
愛媛県青年海外協力隊を育てる会 土居会長

【愛媛大学のマラリア研究紹介】
(中高生向けマンガ研究紹介)
https://www.pros.ehime-u.ac.jp/malaria/?page_id=1486
(高校生・大学生向け研究紹介)
https://www.ehime-u.ac.jp/data_study/takashima-eizo/

【セルフリーサイエンスによる技術紹介】
(タンパク質発現技術「コムギ無細胞タンパク質合成系」で必要な試薬企業
今回の野口さんの現地活動のために試薬の提供をしていただきます)
https://www.cfsciences.com/about/technology

\SNSでシェア!/

  • X (Twitter)
  • linkedIn
一覧ページへ