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【愛媛県:実施報告】2025年度教師海外研修後の授業実践 in愛媛県立北宇和高等学校三間分校(愛媛)

2026.02.26

授業冒頭、今回のねらいを生徒に伝える飛鷹先生

2026年1月20日(火)、愛媛県立北宇和高等学校三間分校にて、JICA四国・中国の教師海外研修プログラムに参加した飛鷹 奏多(ヒダカ ソウタ)先生による授業実践が行われました。授業テーマは「言葉の壁と私たちの中にある偏見と向き合う」。ラオスと日本の教育事情の比較を軸に、高校生が今後の進路と多文化共生社会で生きることに対して自分事として向き合う時間となりました。

授業冒頭では、国別表に示された数値を見て、班ごとに「何を表す数値か」を推測する活動を実施。識字率であることが明かされると、教育環境による格差に驚いている様子が見られました。

続いて、異なる言語で書かれた「指令書」に基づくグループワークが行われました。日本語の班はスムーズに活動を進めた一方、英語の班は苦労しながらも協力し合い課題を解決。ラオ語の班では指示を理解できず、作業が進まないもどかしさが教室に漂いました。活動後の振り返りでは、「分からないことがこんなに辛いと思わなかった」「世界共通語としての英語をもっと学びたい」「言葉が違うだけで排除されることがある」といった率直な感想が生徒たちから多く聞かれました。飛鷹先生は、ラオスでは国内の約55%の人しか使わないラオ語で授業が進む現状を紹介し、「私たちも他者が理解しやすい言葉を使う努力が必要」と語りかけていました。

次に実施された「私たちの仲間」は、額に貼られたシールを頼りに無言で仲間を探す活動。瞬時にグループを作る生徒もいれば、シールが貼られていないために独りになる生徒もいる中、飛鷹先生は「見える情報で分類してしまう人の習性」に触れ、「三間分校の生徒という共通点に目を向ければ全員が仲間である」と、改めて生徒に伝えていました。

最後に飛鷹先生から、「自分事として考えること」「周囲の状況をよく見ること」「視野を広げ、立ち止まって考えること」などの大切さが語られました。今回の授業を通して、これから社会に出ていく生徒一人ひとりが今後の生き方を考える機会を得られたと思います。

ラオスの教育事情について説明する飛鷹先生

グループワークに取り組む生徒たち

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