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JIRCASと連携した勉強会を開催しました!

2025年9月25日(木)、JICA筑波にて農業・農村開発分野に携わる人材を対象とした勉強会「アジア・アフリカにおける最新の稲研究事例とその応用」を開催しました。本勉強会は、国際協力人材の能力向上と、関係者間のネットワーク・情報交換の促進を目的として実施され、対面およびオンラインのハイブリッド形式で約100名の参加がありました。

今回は、国際農林水産業研究センター(JIRCAS)の4名の研究者に講演をいただきました。
まず、植田主任研究員から、アフリカにおける稲作の収量向上に向けた研究成果として、マダガスカルでの鉄過剰ストレス耐性やリン欠乏耐性に関する品種改良の取り組みが紹介されました。
次に、白木主任研究員による講演では、水稲の再生二期作に関する技術が紹介されました。再生稲が通常のイネとは異なる生理・形態的特性を持つことに着目し、それらに基づいた栽培管理技術の応用可能性について議論されました。
宇野主任研究員からは、東南アジアでの研究成果を踏まえた間断灌漑の紹介がありました。水田における間断灌漑が温室効果ガス排出量の削減と収量維持に与える影響について説明され、アフリカでの気候変動対応技術としての可能性が示されました。
上記に加えて、情報広報室の大森室長より、研究成果の社会実装に向けた取り組みについてお話しいただきました。

参加者アンケートでは9割以上が満足したとの回答があり、「研究者からの発表は有意義であり、今後も研究者と実務者の情報交換や連携を期待したい」「最近注目されているテーマについての科学的根拠に基づいた説明が大変よかった」といった声が寄せられました。

JICA筑波では、今後も農業・農村開発人材アカデミーを通して、同分野の国際協力人材育成に貢献していきます。

勉強会の様子

勉強会の様子