- トップページ
- 日本国内での取り組み
- JICA筑波
- 事業の紹介
- 農業共創ハブ/農業・農村開発人材アカデミー
- 最新ニュース
- 研修指導者(育成枠)の業務を終えて 中村信駿
■ 研修指導者(育成枠)に応募したきっかけ
JICA筑波の若手研修指導者(育成枠)に応募した理由は、将来的に農業分野に関する専門家やコンサルタントとして国際協力の現場で働いていきたいと考えたためです。ウガンダでJICA海外協力隊として活動する中で、現地で活躍する専門家の方々から直接お話を伺う機会を経て、農家や農業普及員とともに課題解決に取り組む人材になりたいという思いが強まりました。
一方で、自身の活動を振り返ると、協力隊として設定した目標は達成できたものの、配属先が抱える農家の課題解決にまでは十分貢献できていなかったと感じていました。専門性や経験の不足により、農家からの質問に対して実践的な助言ができなかったことは大きな課題として心に残りました。
こうした経験から、日本の農業に関する技術・知識を基礎から学び、研修事業を通じて開発コンサルタントの仕事を間近に感じることができるJICA筑波の研修指導者(育成枠)ポストに魅力を感じ、応募を決意しました。
■ 業務を通して得た学びと気づき
一年間の業務を通して、社会人としての振る舞い、開発コンサルタントとしての心構えや専門性、開発教育から日本の地域創生の有用事例まで様々なことを学びました。
「小規模農家の生計向上のための野菜生産技術コース」では、研修を通して、研修員各国の農業事情を学ぶと同時に、日本の農業システム、農業開発の歴史、主要野菜品目の栽培方法など、多くの知識を身につけることができました。また、研修指導者としての心構えとして、研修員の学びを支えると同時に、研修員と同じ目線に立ち、共に課題解決のために考えることであると学びました。
課題別研修以外にも、JICA筑波が実施する様々な業務に携わる機会に恵まれました。例えば、専門家・コンサルタント向け勉強会の運営業務では、裏方として事前準備から当日の進行管理の業務を担当し、ある取組を企画・実施するうえで必要な一連の実務経験を積むことができました。
これらの一年間の経験は、実践的な学びと自己理解を深める貴重な時間となり、今後のキャリアを形成していくうえで大きな礎になったと感じています。
■ これからのキャリアについて
今後もJICA筑波にて研修業務に携わりながら、日々の業務に一つ一つ丁寧に取り組むことで、コンサルタントとしての業務経験を積んでいきたいと考えています。そして何より、研修員と共により良い研修を作っていきたいと考えています。
とりわけ、今後の業務を通して、研修員の国で長年受け継がれてきた伝統的な栽培方法を学び、現地の文化や風習を尊重した実用的で持続可能な農業を、研修員とともに創り上げていきたいと考えています。
ひいては、将来、アフリカをはじめとする開発途上国において、特に人為的な活動や気候変動の影響により農業を行うことが難しくなっている地域を対象に、農家の所得向上と持続可能な農業の発展に貢献できる人材を目指していきます。
JICA筑波の研修業務を通して得られる知識・経験は、将来、専門家として現地で業務に携わる際に大きな支えになると信じています。