常陸大宮市立大賀小学校と大洋州・パラオの小学生がオンライン交流を行いました! ~パラオ共和国の子どもたちと友達になろう~
2022.05.20
東京オリンピック・パラリンピックで大洋州・パラオ共和国のホストタウンとなった茨城県常陸大宮市。同市の大賀小学校6年生15名が、5月9日にパラオ共和国のガラスマオ小学校の5年生2名と、英語でオンライン交流を行いました。当日を迎えるまで、また交流の様子をご紹介します。
オンライン画面に映るパラオの子どもたちのそばで、その子どもたちを見守りサポートするのは、JICA海外協力隊としてパラオに派遣され、小学校教諭として活動中の園尾洋平隊員です。
大賀小学校は、実際の交流に先立ち、パラオの園尾隊員とオンラインでつなぎ、同隊員から、現地で生活・活動する協力隊ならではの視点でパラオについてのお話を聞く会を開催しました。
園尾隊員を通じてパラオを知った子どもたちは、日本との様々な違いに驚き、初めて知るパラオに興味津々の様子。「園尾さんがパラオで好きなところはどこですか?」「パラオにも日本の料理はありますか?」「インターネットはありますか?」と、たくさんの質問が出されました。こうして、子供たちはパラオへの興味を高めながら、交流当日を迎えました。
いよいよ迎えた交流当日!テーマは「パラオの子どもたちと友達になろう」でした。初めての出会いを目前にドキドキワクワクする子どもたち・・・!
この日のために一生懸命練習してきた英語を使って、元気なあいさつからはじまり、ひとりずつ順番に名前や自分の好きなものを紹介し合いました。
【交流の様子①】大:大賀小6年生 パラオ:パラオの小学生
大:「ぼくはスポーツが好きだよ! きみはスポーツ好き?」
パ:「もちろん!」
大:「なんのスポーツが好きなの?」
パ:「バレーボール!」
【交流の様子②】
大:「勉強は好き?」
パ:「もちろん!」
大:「なんの科目が好き?」
パ:「算数と英語だよ!」
交流の様子
交流の様子
交流の様子
互いを知り、英語でのコミュニケーションを通じて喜びを共有することで、徐々に緊張もほぐれ、笑顔で交流を楽しむ子どもたちの様子が見られました。
交流を終えた子どもたちからは「最初は緊張したけど、話していくうちにだんだん楽しくなって、パラオに行ってみたいと思うようになった。」「もっと英語を勉強して色んな人と話してみたい。」などの感想がありました。
交流授業を担当した英語専科教員の中川美沙希先生からは「子どもたちが練習してきた英語を活かして交流できてよかったです。英語を使ってコミュニケーションすることで異なる環境で生きるパラオの人たちや世界のことをどんどん知ってもらいたい。」と抱負も含めた感想をいただきました。
大賀小学校の関美智子校長は「英語を“使って、通じる”という体験が子どもたちには大切だと思う。一度きりの単発の交流ではなく、続けていきたい。子どもたちの段階に応じていろんな経験を積んでいくことで相手を知ることはもちろん、改めて日本の文化も学ぶ機会になると思う。」と、継続的な交流を期待。
現地パラオから交流に関わった園尾隊員は「郊外にあるガラスマオに住む子どもたちは、学校の授業も含め、ほとんどの時間、パラオ語を使って生活している。普段の生活では、私以外の外国人と接することはほとんどなく、ガラスマオの住民以外と英語でお話をする機会もほぼない環境なので、今回のような交流はとても良い経験になったと思う。」と、手ごたえを感じた様子でした。
今後、どうしたら新しい友達やパラオのことを知ることができるか?大賀小学校では、子どもたちが主体となって考え計画を立て、それをもとに交流を続ける予定とのこと。JICA筑波では、引き続き、交流の様子を紹介していきます。
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