【研修コース紹介】 トルクメニスタン国別研修「工学教育教授法」@筑波大学

2023.11.21

みなさん「トルクメニスタン」という国を知っていますか?
トルクメニスタンは、アフガニスタン、イラン、ウズベキスタン、カザフスタンと国境を接する中央アジア南西部にある人口650万人の永世中立国です。

JICAでは、トルクメニスタンの経済社会開発に貢献することを目指し、トルクメニスタンにおける高度な技術を持った工学系の人材育成を図るため、筑波大学の協力のもと、国別研修「工学教育教授法」を実施しています。10月からオグズハン工科大学の研究者4名が来日し、筑波大学において専門分野ごとに研究室に分かれて研修を受けています。

来日して1か月になるトルクメニスタン研修員から現況報告が届きましたので、研修の様子の一部をお届けします。

【ロボット工学:ジャスールさん】
私は現在、JICA の支援を受け、筑波大学の知能ロボット研究室で実習を受けており、ロボット工学とロボット・プログラミングの世界に没頭しています。日本での研修は、ロボット工学を学ぶだけでなく、日本の文化、言語、学問のニュアンスを理解することも可能になります。つくばのグローバル・コミュニティと関わることは、世界中の仲間とのつながりが育まれ、豊かな経験になることを確信しています。

【材料デバイス:エニーさん】
筑波大学の半導体材料設計研究室で実習をしています。 本研修は実践的な工学教育を通じて科目の指導方法と、技術を産業に移転する方法を学ぶ絶好の機会です。また、海外で研修を受けることで、新しい文化、新しい場所、言語を探求し、グローバルな視点や学問の機会を獲得するだけでなく、世界中からの友人を作ることができます。それは、非常に有意義な経験であり、個人的にも職業的にも多くのメリットをもたらし、創造性や問題解決などの非常に価値のあるスキルが磨かれることが期待できます。

【生物食品科学:ドブレットさん】
私は筑波大学の食品資源工学研究室で実習をしています。 エマルションの調製と、液滴のサイズと分布、液滴の帯電と安定性などの特性の評価を学びます。 私はエマルション製造における天然の乳化剤となり得る新たな植物抽出物を探索する実験を行っています。研究を行うことは、日本式の工学教育の主要な部分です。そのため、私たちはほとんどの時間を研究室での研究に費やしています。

【日本語・日本文化:ラチンさん】
本研修は、日本の教育スタイルを学び、日本人の先生方と一緒に研究する絶好の機会です。現在、講義に参加したり、「日本語とトルクメン語のコロケーション」というテーマに取り組んだりしながら、日本語の教授法を学んでいます。コロケーションとは、ある単語と単語のよく使われる組み合わせ、慣用的なつながりのことです。コロケーションは外国語を学ぶ上でとても重要な要素です。筑波大学中央図書館には科学の様々な分野の本がたくさんあるので、時間があれば行っています。

英語で全文をご覧いただけます。
https://www.jica.go.jp/english/domestic/tsukuba/information/topics/2023/1525491_16959.html

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