【新入職員OJTリポート】現地とつないで生中継!JICA海外協力隊2024年度春募集説明会
2024.06.07
2024.06.07
5月25日(土)ライトキューブ宇都宮にて、JICA海外協力隊の2024年春募集説明会を開催しました。
登壇したのは、現在活動中の井上貴絵さん(2022年度・ルワンダ・コミュニティ開発)と、協力隊経験者の金森郁美さん(2015年度・グアテマラ・栄養士)とこの春帰国したばかりの沼野彩香さん(2022年度・スリランカ・障害児・者支援)の3名です。
プログラム前半では、井上さんの派遣国であるルワンダと中継でつなぎ、後半は金森さんと沼野さんを参加者で囲み、座談会を行いました。
ルワンダで活動中の井上さんは、現地から生中継で活動内容や生活の様子について、動画を交えながら報告。ルワンダのコーヒー豆生産者と同じ目線で、コーヒーのすばらしさを現地の生産者に伝える活動を実施していることを話されました。質疑応答の時間には、普段の活動に関することや、渡航前の準備のこと、休日の過ごし方、現地語の学習方法などについて紹介していただきました。
井上さんが開催するコーヒーの試飲会では、コーヒーの美味しさを普及させることでコーヒー豆生産者のモチベーションを醸成することを目的としています。試飲してもらうため、甘い飲み物が好きなルワンダの方が好むコーヒーの味付けにアレンジしたそうです。実際、コーヒーを試飲した方から良い反応が得られたとお聞きしました。相手と同じ目線に立ち物事を捉えることの大切さに改めて気づくことが出来ました。
プログラム後半では、金森さん、沼野さんをそれぞれ囲み、座談会方式で派遣当時の活動や生活についてお聞きしました。
金森さんの派遣国であるグアテマラでは、バランスを意識した食事をとる習慣がなく、野菜の摂取量が少ないことや炭水化物過多の食事になることが課題でした。そうした状況を改善するために、食育に関するポスターの作成などを通して地道に活動したと熱く語ってくれました。また、帰国後には中学校での社会科や家庭科の授業で活動を紹介するなど、JICA海外協力隊での経験を活かしているそうです。
沼野さんは派遣国であるスリランカで、日本の特別支援教室の取組を紹介したりしたことなど、現地の福祉施設の運営改善の活動についてお話いただきました。沼野さんの配属先は、これまで12名の隊員が派遣された歴史があるそうで、歴代の隊員が作成したシンハラ語版“むすんでひらいて“のビデオが今も受け継がれていることを知り、自分の活動がどのように現地に残るのか目の当たりにして、活動のモチベーションになったと当時の想いを話してくださいました。また、現地で受け入れてもらえるように、相手の文化や伝統に積極的に触れることを意識したとお聞きしました。派遣前は日本の文化を伝えることを考えていたそうですが、派遣後に振り返ると、一番喜ばれた瞬間は現地のイベントに参加した時だったそうです。そうした経験が、今でも間接的に活かされていると語っていただきました。
最後に、JICA海外協力隊2024年度春募集説明会にご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。
(記事:新入職員 谷口諒平)
会場の様子
ルワンダとの中継の様子
座談会の様子
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