“日系サポーター”研修に参加したブラジル人研修員がその成果を母国で共有!
2024.06.20
2023年度〝日系サポーター″「日系人を含む在日外国人生徒に対する日本文化の理解促進」日系社会研修に参加したブラジル人研修員ギリェルメ・マルセリーノさんから、帰国後の活発な活動レポートがメールで届き、オンラインで詳しいお話をお聞きしました。
ギリェルメさんは、2023年5月から2024年1月まで、茨城県常総市のNPO法人オプション・インターナショナル・スクール(ブラジル人学校「エスコーラ・オプション」)で研修を受け、日本文化や習慣を学んで学校側にその知見を共有して学校側の皆さんが理解を深めることに貢献するなど、研修を成功裏に修了しました。
ギリェルメさんをインタビュー
研修修了式
~~以下インタビューで伺ったお話し~~
私はブラジル南東部サンパウロ州カンピーナス市に住み、カンピーナス日伯(ブラジル)文化協会青年部でコミュニティイベントや若者関連活動のコーディネーターをしています。小さい頃から日本のアニメが大好きで日本文化に慣れ親しんでおり、さらに日本で日本文化・習慣を学んで日系社会に貢献したいという思いで日系サポーター研修に応募しました。
日本では、笠間陶芸や結城紬、茶道などの文化体験や、博物館訪問、祭り参加などを通じて、日本の歴史や信仰も学ぶことができ、日本文化がさらに好きになりました。日本や日本の文化伝統の将来についても深く考えるようになりました。日本でとても印象的だったのは、集団として活動できること、相互のリスペクト、コミュニティとしての感覚、です。「おもてなし」の感覚も素晴らしいです。一方で、日本に住んでいる日系ブラジル人の方々はその日本の素晴らしさに触れる機会が少なく気付いていない人も多いように感じました。
カンピーナス日伯文化協会青年部は、様々なイベントの計画・開催などの活動を通じて、若者のリーダーシップやチームワークを強化することを目指していますが、帰国後すぐに青年部の企画と活動に積極的に参加し、日系青年と共に日本で学んだ活動や経験を再現しました。さらに、カンピーナス市の協力のもと、日本文化の魅力を数多く紹介する「第18回ジャパン・フェスティバル」の運営にも積極的に役割を果たしました。次のステップとしては、9歳までの子供達の「子供会」活動を再開し、日本語の基礎レッスンを含め、年齢に応じた魅力的な活動を提供したいと考えています。
将門祭り
深川江戸資料館
太鼓を披露
太鼓を披露
ジャパン・フェスティバル
ジャパン・フェスティバル
JICAの皆さん、エスコーラ・オプションの皆さん、常総市役所の皆さん、日本でお世話になった皆さん、このような貴重な機会を与えてくださり、本当にありがとうございました。ブラジルでは6月18日にブラジル日本移民116周年を祝いました。全ての日系の方々に深い敬意と感謝をお伝えしたいです。これからも学びを生かして活動を継続していきます。
~~~
ギリェルメさん、ご報告ありがとうございました。今後の益々のご活躍を期待しております!
※参考情報:
●日系社会研修(多文化共生推進/日系協力型)“日系サポーター”:
日系社会をサポート 移住者・日系人支援事業 | 日本での取り組み - JICA
https://www.jica.go.jp/domestic/yokohama/activities/nikkei/index.html
●関連記事:
https://www.facebook.com/jicatsukuba
https://twitter.com/JICATBIC
scroll