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【開発教育】教師海外研修(ウガンダ)授業実践レポート 茨城編

2025.01.14

 JICA筑波 教師海外研修は、教員の方々が実際に開発途上国を訪問することにより、途上国が置かれている現状や国際協力の現場、途上国と日本との関係に対する理解を深め、帰国後は学校現場での授業実践等を通じて、児童生徒の教育に役立てていただくことを目的として毎年実施しています。
 今年、JICA筑波では、茨城県・栃木県から校種・教科の異なる8名の先生達が参加し、7月末にアフリカのウガンダを訪れました。
 9月からは、それぞれが学んだことを児童生徒に還元すべく、続々と授業実践が始まっています。今回は、11月から12月にかけて授業を実践した茨城県の4名の先生の取組をご紹介します。

●守屋市立愛宕中学校 小川知美先生
 守谷市立愛宕中学校の小川知美先生は、英語の授業でウガンダについて扱い、ウガンダとのオンライン交流を実施しました。教師海外研修で訪問したあしながウガンダの岡崎さんと事前に打合せを行い、愛宕中学校の三年生とあしながウガンダの子どもたちの交流を実現させました。当日、最初はタブレット越しにお互い緊張していた様子でしたが、少しずつお互いに打ち解け将来や夢について話をする姿が見られました。生徒たちはウガンダへの関心をより深めもっと交流したかったと、次へと繋がる経験をすることができました。

●高萩市立松岡中学校 内山俊太先生
 高萩市立松岡中学校の内山俊太先生は、中学三年生の道徳の授業で日本とウガンダの共通点と違いを題材にしました。導入から、ルガンダ語での挨拶、ウガンダクイズを通して、生徒たちは熱く盛り上がりました。気持ちを盛り上げた後、写真を通して日本とウガンダについて考え、グループで対比表を作成しました。そして、日本とウガンダのそれぞれの課題に関してブレインストーミングをし、クラス全体で共有しました。内山先生の話すウガンダの話を生徒が一生懸命に聞くことで、ウガンダを知りたいと生徒たちが感じていることが伝わる素敵な授業でした。

写真①愛宕中学校

写真①愛宕中学校

写真②松岡中学校

写真②松岡中学校

●茨城県立牛久栄進高等学校 牧之段はるか先生
 茨城県立牛久栄進高等学校では、牧之段はるか先生が総合的な探究の時間で高校二年生全員にウガンダについて授業を行いました。冒頭で牧之段先生自身が生徒からきっかけをもらってチャレンジしようと思ったことを伝えました。そこからウガンダに親しみをもたせるウガンダクイズ、日本とウガンダのデータを比べ考える活動を行いました。そして最後に、牛久市出身のJICA海外協力隊員である金井隊員と瀬戸隊員から牛久栄進高等学校の生徒へのメッセージを紹介しました。牧之段先生の授業を受け、生徒たちは自分と世界の繋がりを意識する姿が見られました。

●茨城県立水戸農業高等学校 堀内雅人先生
 茨県立水戸農業高等学校では、堀内雅人先生が農業・「作物」の時間でウガンダの農業について授業を行いました。授業の中で、生徒たちは堀内先生が調理してきたウガンダ料理のポショやキャッサバを実際に食べ、ウガンダに対する関心を強くしました。そして、ウガンダの農業・農村に関する写真を見て、そこから読み取れる課題、そしてその解決方法を生徒たちは農業高校で学んだ視点を活かし考えました。授業を通して、堀内先生から生徒へ、農業の大切さを伝えたいという思いが伝わってきました。

写真③牛久栄進高等学校

写真③牛久栄進高等学校

写真④水戸農業高等学校

写真④水戸農業高等学校

 2月8日(土)に、JICA筑波で教師海外研修(ウガンダ)の成果報告会を開催します。今回ご紹介した4人の先生方も、発表予定です。ご関心がある方はぜひ、お申込みください。

●JICA筑波 教師海外研修(ウガンダ)成果報告会の詳細・お申込みはこちらから
2024年度 国際理解教育セミナー 第3回「教師海外研修(ウガンダ)成果報告会」

●国際理解教育実践セミナーとは?
2024年度 国際理解教育実践セミナー | JICA筑波 - JICA

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