CRT栃木放送「地球はひとつJ」第118回はヨルダンから帰国された真岡市出身、柳麗子さんの出演です。
2025.01.14
CRT栃木放送「地球はひとつJ」第118回は2年の任期を終えて2024年10月末に帰国された真岡市出身、柳麗子さんが出演しました。
新型コロナウィルス感染拡大の影響で、勤務先の日本語学校の学生数が減少し、失職を余儀なくされた柳さんは、大好きな「教えること」を続けるために自ら海外に出ようと考え協力隊に応募したそうです。
派遣されていたヨルダンは非常に魅力的な国で、一部の国の情勢が不安定な中東地域に位置しますが、柳さんの活動先の首都アンマンの治安は安定しており、危険な目に遭ったことはないと語りました。配属先はヨルダンで最も歴史ある難関国立大学のヨルダン大学外国語学部で、1993年最初の日本語教師の協力隊員が派遣されてから日本語教師の派遣は31年継続しているそうです。柳さんは毎学期100名を超える学生に対して日本語を教えていました。多くの学生がアニメを通じて日本を知ったり、日本語に関心をもっていたりするそうで、「NARUTO」「ONE PIECE」「ちびまる子ちゃん」「ハム太郎」等、人気アニメについては、ヨルダンの学生から柳さんが教わることも度々あったそうです。現地ではセリフは日本語、字幕はアラビア語で放送されることが多く、日本語を耳から触れ始めているので発音が上手な学生が多い、とのことでした。ただ、学習者の日本語学習熱も高く、また高度な日本語を話せるにもかかわらず、日本語を使用する就職先が限られていることは残念に思う、と現状を語りました。
生活面では特に苦労を感じたこともなく、学生や現地の方々との交流はとても楽しく充実した時間だったそうです。授業で「人生で大切なものは?」をテーマに話し合った時に、学生から出てきた答えは「健康、家族、時間、目的、宗教」であった一方、「お金」という回答はあがってこなかったことに驚きつつ、イスラム教ではお金はただ移動するだけのものと考えられているからだろう、と考えたそうです。多くのヨルダンの歴史や文化、宗教に根差した価値観の違いとの出会いはとても興味深いことだったそうです。今後の抱負として日本人と外国人の方々との相互理解に貢献したい、と意気込みを語りました。
最後に、柳さんからジョン・レノンのイマジンがリクエストされました。
ヨルダンの人口の約7割がシリアやパレスチナからの難民で、皆が心から平和を望んでいることを想い、この曲をリクエストしたとのことです。
【番組情報】
・ 番組名:「地球はひとつJ」
・ CRT栃木放送(栃木県内対象のAMラジオ)http://crt-radio.co.jp/
・ 放送時間:毎月第4水曜日午前10時40分~(10分~15分程度)・1年間の予定
・ 聞き逃した方はこちらから↓
ラジコタイムフリー:
https://radiko.jp/#!/ts/CRT/20210331090000
青年海外協力隊とちぎ応援団HP(過去の放送を聴くことができます): https://tochigiouendan.wixsite.com/ouendan/oneearth
過去の放送はこちらから
https://tochigiouendan.wixsite.com/ouendan/oneearth
左から小暮アナウンサー、柳OB
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