卒業生が現地から想いを届けてくれました~流通経済大学で協力隊セミナー開催~
2025.07.15
JICAは、学生の皆様に自身の技術や専門性を活かして開発途上国に貢献することに関心を持ち、将来の選択肢を国際協力の場へと広げていただく機会として、大学で「JICA海外協力隊セミナー」を実施しています。
今月12日、流通経済大学スポーツ健康科学部スポーツコミュニケーション学科の1・2年生、約200名にセミナーを実施しました。この日JICA海外協力隊としての体験を伝えてくれたのは、2年前に学生として「協力隊セミナー」を受け、現在ジンバブエに派遣中の松本梓隊員。
生まれてから大学までずっと茨城県内で過ごし、海外で暮らすことを考えたことがなかった、という松本隊員。JICA海外協力隊という選択肢を知り、応募を決めたのは、就職活動に迷走する中でのことだったといいます。
協力隊は派遣前に約2か月の宿泊訓練を行います。松本隊員にとってこの訓練を通じて得られた財産は、語学力や国際協力に必要な知識だけではなく、仲間との出会いだったそうです。訓練には、全国各地から協力隊を志す候補生が集まりますが、それぞれ専問も仕事も趣味も経験も様々ですし、年齢も20代から60代と多様。これまでに出会った人とは違うタイプの人々との共同生活からは学ぶところが大きかったそうです。
アフリカ・ジンバブエでバレーボール指導を行う松本隊員ですが、ジンバブエに来てから「体育館」を見たことがない、といいます。日本では当然のごとく体育館で練習・プレイしてきましたが、ジンバブエでは屋外のコートで青空の下、活動しています。ジンバブエについて半年が過ぎた松本隊員ですが、「自分の任期(2年)が終わり、いなくなった後も学生同士で高め合う練習が続くように…」と考え、全て細かく教えこむのではなく、学生に基本を教え、その上で学生同士にどのように練習したいか考えさせるようにしている、といいます。
ジンバブエでの生活・活動を通して、これまでと全く異なる新しい体験が沢山できているという松本隊員。
この数か月の間でも、日本では起こりえなかった停電や断水をどうしのいで生活するか、言語が通じない中でどうやってコミュニケーションをとるか、毎日過ごす中で、思考力・行動力がついたといいます。また、苦手だと思っていたことは本当に苦手だったという痛感や、こんなことできないと思っていたことが案外できてしまって自身の新たな一面を知ったり、日々、自分への理解が深まっているとのこと。
教室で話を聞く後輩たちに
「ジンバブエでの挑戦を通じて、自分の成長を自分で実感している。
環境が変わることで見えることって、沢山ある。
JICA海外協力隊は決して『正解』というわけではない。
けれど皆さんの選択肢の一つとして、そのような進路もあると知ってほしい」
と締めくくりました。
松本隊員が在学中、1年生の頃から指導していたというゼミの教員・椎名純代先生は、松本隊員の発表をあたたかく見守りながら、こうおっしゃっていました。
「アズ(松本隊員)は今はこんなに堂々と後輩に語っているけれど、就職活動中は迷走していたり、自分に自信が持てない時期があった。海外でのチャレンジで、一回り大きくなったように見える。今日は1・2年生向けの講義だったが、3・4年生の椎名ゼミメンバーの中には、協力隊になる前のアズを知っている学生もおり、アズの成長をゼミメンバーにも是非見てほしい」
Zoomを通じて深夜のジンバブエからリアルタイム配信!
卒業生である松本隊員が現地のこと、活動内容や想いを語ってくれました。
松本隊員・ゼミの指導教員だった椎名先生・教室から画面を見入る学生の皆さん
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