JICA筑波
絆で結ぶ国際協力
-The world and TSUKUBA-
2026.03.30
コース名:2024年度課題別研修「小規模農家の生計向上のための野菜生産技術」
コース:JICA筑波帰国研修員:クマー プン マガー(ネパール)
近年、ネパールの農業は気候変動の影響を大きく受けています。大雨や寒さ、干ばつ、そして季節の変動が重なり、農家はこれまで以上に厳しい状況に直面しています。
さらに、農業機械や新しい技術の必要性が高まる一方、それらを十分に使いこなせない農家も多く、そのことが生産性向上の妨げとなっていました。
こうした背景から、私は、本研修に参加し、農家の生活改善につながる技術を学びたいと考えました。
写真①:農家グループへの技術指導の様子
研修では、ネパールでも応用できる多様な園芸技術を学びました。
まず、接ぎ木技術です。接ぎ木により病気に強い苗を作れるため、収量向上や安定生産につながることがわかりました。
また、温室でのマルハナバチによる受粉やホルモン処理を学びました。
その他にも、農業機械の基本操作やビニールトンネル・温室による施設園芸も学び、気候変動の影響を受けにくい栽培方法の重要性を実感しました。
これらの学びは、どれもネパールの小規模農家が抱える課題の解決に繋がると信じています。
写真②:JICA筑波のフィールドデイで、参加者に個別実験の内容を説明している様子。
帰国後は、母国の展示圃場を活用し、日本で学んだ技術を農家に伝えていく予定です。
また学校では、種まきや接ぎ木の体験を通して、子どもたちに農業の面白さを伝えています。
私は、こうした活動が農家や若い世代の現代農業への理解を深め、地域全体の技術向上に繋がると信じています。
今後も研修で得た知識を生かしながら、地域の農業が持続的に発展するよう取り組んでいきたいと考えています。
写真③:農家グループにスイカ栽培の指導をしている様子