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【開催報告】「中小企業海外展開支援セミナー ―農業×サステナビリティを目指して―」を開催しました!

2026.06.24

JICA筑波は、2026年6月17日(木)、「中小企業海外展開支援セミナー ―農業×サステナビリティを目指して― 」を開催しました。セミナー当日は、海外展開を目指す民間企業や金融機関、支援機関などから約40名(対面・オンライン)の参加がありました。

JICAの海外展開支援事業

冒頭、JICA筑波の森口所長より、気候変動の影響が実感される昨今、農業のサステナビリティの取組の重要性について紹介。次に、JICA筑波連携推進課の萩原専任参事より、企業が海外進出を検討する際に直面する「経験・ノウハウがない」といった課題に対して、JICAの海外展開支援制度であり民間企業等のビジネスづくりを支援する「中小企業・SDGsビジネス支援事業(JICA Biz)」の制度内容や、未利用資源の活用を通じてサステナビリティに資する農業分野の支援の実例を説明しました。

森口所長による開会挨拶

森口所長による開会挨拶

JICA支援事業の活用事例①

次にJICAの中小企業・SDGsビジネス支援事業の活用事例として、照沼 勝浩 様(株式会社Tファーム)とタンザニアからオンラインで参加の長谷川 竜生 様(Matoborwa Co.Ltd.)より「JICA事業から始まった挑戦 ―タンザニアで農家と築く食品加工ビジネス―」について報告がありました。照沼様から、自然農法によるサツマイモ栽培への取組について、当初の苦労もありつつ、種芋のびっしりと張った根の写真が紹介されると会場から驚きの声が上がりました。タンザニアの長谷川さんとの出会いから「たまゆたか」の栽培指導、そしてタンザニア側での品種登録の苦労が実り、今では干しいもが日本に輸入されるまでになりました。現在の日本ではあまり栽培されていない昔懐かしい味が人気のようです。
干しいも事業を起点に、商品や市場を多様化して事業のサステナビリティを担保する工夫についてもお話をいただきました。
照沼様は現在ブータンでのサツマイモの指導にも赴かれており、お二人の挑戦は続いています。

タンザニアでの調査の様子を説明する照沼講師

タンザニアでの調査の様子を説明する照沼講師

長谷川講師の活動写真

長谷川講師の活動写真

JICA支援事業の活用事例②

もう一つの活用事例として 、下田 幸男 様(スガノ農機株式会社)より「持続可能な農業のための“土つくり”の提案」について報告がありました。JICAの支援で行ったタイでの実証調査では、スガノ農機の機材を使った圃場では明らかに単収が上がったものの、その後の市場の変化等により、タイでの農機の販売にはつながらなかった厳しい現実がありました。しかしながら、茨城県や支援機関のサポートも得て、各国の農場に足を運ぶなどして販路開拓を行っており、着実に売り上げにつなげています。そこにはウクライナや中東情勢を背景に高騰した肥料に頼らず土づくりを重視した顧客のニーズが生まれていることもありますが、現場での実証や指導を着実に積み重ねた成果とも言えます。

タイの実証事業の様子を説明する下田講師

タイの実証事業の様子を説明する下田講師

示唆に富む講演・発表により、セミナーは大変充実した内容で実施することができました。セミナー終了後のネットワーキングでは、会場にお越し頂いた方や登壇者の間で、意見交換や名刺交換など活発に交流される様子が見られました。

会場での質疑応答の様子

会場での質疑応答の様子

本セミナー開催にご協力いただきました関係者の皆様に心から感謝申し上げます。 JICAの民間連携事業、開発途上国でのビジネス展開にご関心をお持ちの方は、以下担当者までお気軽にご連絡ください。

JICA民間連携事業(茨城・栃木県担当)
独立行政法人国際協力機構筑波センター(JICA筑波)
連携推進課 民間連携担当 tbictpp@jica.go.jp

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