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「日本の代表」として活動するために。タンザニア派遣予定の協力隊員がJICA筑波の農業研修に参加

2026.08.12

2026年度1次隊として、2026年9月から2年間、コミュニティ開発隊員としてタンザニアへ派遣予定の宮内那緒さん。
自治体職員として働きながら、現職参加でJICA海外協力隊への挑戦を決めました。
派遣を前に参加したのは、JICA筑波で実施している農業研修。今回は、宮内さんが研修で得た学びや気づきを伺いました。

カンボジアでの出会いから始まった「海外で挑戦したい」という思い

大学では国際コミュニケーションを専攻し、異文化理解や他言語について学んでいた宮内さん。
国際協力に関心を持つきっかけとなったのは、大学4年生のときに訪れたカンボジアでした。
現地の孤児院に約1週間滞在し、子どもたちと共同生活を送る中で、言葉が通じなくても一緒に食事をし、買い物に行き、ダンスを楽しむ日々を経験しました。
「どうしたら相手に思いが伝わるのか」
工夫しながらコミュニケーションを取る面白さを感じるとともに、言葉が通じないからこそ伝わる人の温かさにも触れたといいます。
その経験から、「もっと海外というフィールドで挑戦してみたい」という思いが強くなりました。
以前から母親を通じてJICAの存在を知っていたこともあり、職場の理解にも恵まれたことをきっかけに協力隊への応募を決意したそうです。

「タンザニアをもっと知りたい」 農業研修への参加を決めた理由

宮内さんが農業研修に参加した理由は二つありました。
一つは、派遣先の住民の多くが農業によって生計を立てていることから、農業について学びたいと考えたこと。
そしてもう一つは、研修にタンザニアからの研修員が参加していたことでした。
「せっかくの機会なので、スワヒリ語でコミュニケーションを取ってみたい。タンザニアについてもっと知りたいと思いました」
派遣前からインターネットや先輩隊員の話を通じて情報収集を進めていましたが、実際にタンザニアの方と交流することで、新しい発見が数多くあったといいます。

研修員との交流で知った文化の違いと共通点

大阪在住の宮内さんは、JICA筑波に宿泊しながら研修に参加しました。
そのため講義や実習だけでなく、コモンキッチンで一緒に料理をしたり、体育館でスポーツをしたりと、研修員と過ごす時間もたくさんあったそうです。
特に印象的だったのは、国や地域ごとに異なる雰囲気を感じられたことでした。
主にアジア地域からの研修員が参加している野菜コース(※)と、アフリカ地域からの研修員が参加しているSHEPコース(※)、二つのコースの参加を通じて宮内さんは、
 ・アジア地域の研修員は協力し合う雰囲気が強い
 ・アフリカ地域の研修員は明るく前向きで、よく笑う
といった違いを感じたと話します。
また、タンザニアの研修員との交流を通じて、文化や生活習慣について直接話を聞くことができました。
自由時間の何気ない会話が、任国理解を深める貴重な時間になったそうです。

※野菜コース:小規模農家の生計向上のための野菜生産技術コース
 SHEPコース:市場志向型農業振興 ―SHEPアプローチ―(普及員)コース

「日本の代表」という意識を持つ大切さ

研修では農業技術についても学びました。
SHEPコースでは、木炭の蒸発冷却を利用して野菜を保存する「チャコールクーラー」を見学し、アフリカでの野菜流通の実際について理解を深めました。
一方で、宮内さんが最も大きな学びとして挙げたのは人との関わり方についてです。
多くの国の人々と交流する中で、
「その人の印象が、その人の出身国の印象にも少なからず影響する」
ということを強く実感したといいます。
そして、協力隊として海外で活動する際には、
「自分は日本人の代表でもある」
という意識を持ち、責任ある行動を取ることの大切さを改めて感じたそうです。

これから参加を検討している候補生へ

最後に、これから農業研修への参加を考えている候補生へのメッセージをいただきました。
「今回の研修では、さまざまな国から集まった研修員と交流することができ、とても貴重な経験になりました。
人との出会いが好きな方はもちろん、研修員の中に自分の派遣予定国の方が参加している場合は、ぜひ参加してみてください。
食事や休憩時間などを通して、文化や生活習慣、コミュニケーションの取り方など、多くの学びを得ることができます。
また、JICA筑波には協力隊経験者の方々も多くいらっしゃるので、活動や現地生活について直接話を聞けるのも魅力です。」

派遣前に任国への理解を深めたい人、多様な文化に触れたい人にとって、JICA筑波の農業研修は新たな出会いと学びの場となったようです。

次のステージはタンザニア、宮内さん、いってらっしゃい!!

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