JICA研修がつなぐ地域と世界 新潟で生まれた交流と学び
2026.09.03
JICA筑波で実施している課題別研修「稲作技術向上(普及員)」コースでは、2026年8月に新潟県において5日間の研修旅行を実施しました。アフリカから来日している研修員9名は、農業関係機関や企業への視察を通じて、新潟県の稲作技術や農業振興の取り組みについて学びました。また、研修の一環として、庄瀬地域の皆さまのご協力のもと、子どもたちとの交流会やホームステイ、懇親会を実施しました。
こうした交流の機会を通じ、研修員は日本の暮らしや文化、地域コミュニティーへの理解を深めました。また、地域の皆さまと世界各国から集まった研修員との交流は、地域と世界とをつなぐひとときともなりました。
庄瀬コミュニティセンターでは、地域の子どもたちと研修員による交流会が行われました。
交流会では、子どもたちによるダンスパフォーマンスが披露され、研修員も一緒になってダンスを楽しみました。最初はお互いに少し緊張した様子も見られましたが、一緒に踊るうちに自然と笑顔が広がり、会場は明るく温かな雰囲気に包まれました。
また、研修員への質問コーナーでは、研修員の趣味や日本の農業との違いなど、子どもたちからさまざまな質問が寄せられました。研修員も一つひとつの質問に答えながら子どもたちとの会話を楽しみ、お互いの国や文化について知る有意義な時間となりました。
研修員は各家庭1~2名に分かれ、ホームステイを体験しました。
受入家庭の皆さまと食事や団らんの時間を共にしながら、日本の生活様式や習慣、食文化、地域での暮らしを体験しました。講義や視察だけではなかなか知ることのできない「日本の日常」を、地域の方々と同じ時間を過ごすことで体感する機会となりました。
研修員からは、
「普段のJICA筑波での日常生活では経験できない貴重な経験だった」
「日本の生活や文化を肌で感じることができた」
といった声が上がっています。
短い滞在ではありましたが、受入家庭の皆さまとの交流を通じて、日本の暮らしや文化だけでなく、地域の方々の温かさにも触れることができました。
受入家庭の皆さまからも「自身が英語を勉強しており、毎年研修員を受け入れることで、実践的な学びの機会を得ることができているため、受け入れ側にも良い効果がある」
「日常生活の中では他の国の人と交流する機会はほとんどないため、本プログラムでの交流は非常に貴重な機会」という喜びの声が届きました。JICA研修員も研修旅行を通じて、地域コミュニティの活性化に取り組むことができました。
ホームステイ先のご家族とあわせて、地域の皆さまとの懇親会も行われました。
研修員と地域の方々が食事を囲みながら会話を交わし、お互いの暮らしや文化について知る機会となりました。交流会とはまた違った和やかな雰囲気の中で、研修員と地域の皆さまとの距離もさらに縮まり、国や文化の違いを越えた交流が広がりました。
本コースの研修員は、それぞれの国で農家に農業技術を伝える農業普及員として活動しています。農業普及員にとって、技術や知識だけでなく、地域の人々とコミュニケーションを取り、信頼関係を築いていくことも大切です。
地域の方々と直接言葉を交わし、一緒に踊り、食事をし、同じ時間を過ごした経験は、研修員にとって日本の文化を知るだけでなく、「人と人とのつながり」について改めて考える機会にもなりました。
研修員を温かく迎えてくださった庄瀬地域の皆さま、ホームステイを受け入れてくださったご家庭の皆さま、交流会に参加してくださった子どもたちをはじめ、今回の研修にご協力いただいた関係者の皆さまに心より感謝申し上げます。