グアテマラ共和国における熱帯暴風雨被害に対する緊急援助-供与物資の引渡し-
2022.11.05
グアテマラ共和国における熱帯暴風雨被害に対して、国際協力機構(JICA)が供与した緊急援助物資が、同国に引き渡されました。
グアテマラ共和国に対し供与する緊急援助物資は、11月2日までに首都・グアテマラシティのラ・アウロラ国際空港に到着しました。同4日午前11時半(現地時間)より国家災害対策調整委員会(CONRED)の会見室にて、グアテマラ共和国側から国家災害対策調整委員会(CONRED)のオスカル・エストゥアルド・コッシーオ・カマラ委員長が、日本側から山元毅駐グアテマラ大使、山口尚孝JICAグアテマラ事務所長が出席し、同物資の引渡式が行われました。
引渡式では、コッシーオ委員長より、日本の迅速な支援に対する深い感謝の意が示されるとともに、到着した物資は甚大な被害を受けた被災地で役立てる旨が述べられました。これに対し、山元大使からは、多くの災害を経験してきた日本としてグアテマラ共和国国民への強い共感と連帯感を示し、被災者の生活が一日も早く復旧することを希望する旨の発言がありました。山口所長は、今後も防災分野でグアテマラ共和国に対する支援を行っていく旨のメッセージを伝えました。
今回供与した毛布、スリーピングパッドは、今後、速やかに同国政府により被災者に届けられます。
今回の熱帯暴風雨被害では、河川の氾濫による都市部の浸水や土砂崩れなどが多発し、住居だけでなく、社会インフラや農作物などへの広範な被害が出ています。同国政府発表の人的被害状況(10月18日時点)は、死者65人、行方不明者9人、被災者29,573人、避難所への避難者13,611人です。JICAグアテマラ事務所では今次緊急援助にとどまらず、今後も国家災害対策調整委員会(CONRED)と連携した災害対策に取り組んでいく予定です。
以 上
CONRED倉庫に運び込まれる日本の供与物資
引渡式にて供与物資を確認した山元大使、コッシーオ委員長、山口所長(左から)
授受証に署名するコッシーオ委員長、山口所長
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