トルコ共和国における地震被害に対する国際緊急援助隊・医療チームの帰国

2023.03.16

我が国は、今般のトルコ南東部を震源とする地震の発生直後から、国際緊急援助隊(救助チーム、医療チーム、専門家チーム)を展開してきました。医療チームについては、2月10日から一次隊を派遣。以降、医療ニーズが高いガジアンテップ県オーゼリ市において、テント型野外病院機能を設営し、被災した現地の医療機関と連携しつつ、医療活動を行ってきました。この間、昼間の外来診療に加え、各種検査やレントゲン撮影、夜間診療、手術、入院など、総数で約2,000名の診療にあたりました。活動は二次隊、三次隊と引き継がれ、延べ約180名が派遣されました。
その後地震発生から1か月が経過し、現地のニーズは発災後の急性期的な対応から、復旧・復興にシフトしています。医療面でも震災に直接関連する疾病傷病は減少、保健システムの機能正常化に移行しつつあります。各国からの緊急医療支援も、帰国・撤収に向け動きつつあります。こうした状況を踏まえ、トルコ政府とも協議を重ねた結果、今次、国際緊急援助隊・医療チームとしても活動を終了し、帰国することとなりました。我が国の医療チームの迅速な派遣及びこれまでの活動に対しては、トルコ政府からも繰り返し謝意が表明されています。
JICAは現地のニーズ、トルコ政府の要請を踏まえ、日本政府とも協議しながら、今後、緊急援助から復旧・復興へ、効果的な支援を検討・実施していく考えです。

(参考)国際緊急援助隊・医療チーム
同医療チームは、団長、医師、看護師、薬剤師、医療調整員、業務調整員等で構成されている。同医療チーム一次隊(75名)・二次隊(65名)及び三次隊(41名)を派遣。

以上

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予診を行う隊員

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外科手術を行う隊員

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診療活動サイトの全景

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