北岡理事長がJOC山下会長と会談

2020.07.29

北岡伸一JICA理事長は、7月27日、公益財団法人日本オリンピック委員会(JOC)の山下泰裕会長(1984年ロサンゼルス五輪柔道無差別級金メダリスト)と都内で会談しました。

冒頭、山下会長から、ご自身が2006年に立ち上げたNPO法人柔道教育ソリダリティーによる開発途上国へのアスリート派遣の活動に触れつつ、スポーツを通じた国際協力への強い思いが表明されました。続けて、JOC会長に就任して1年を経た今、近代五輪創設者のクーベルタン男爵や初代JOCトップの嘉納治五郎氏に共通する理念を追求し、JICAとの連携を通じてスポーツによる国際貢献を拡充させたいとの意欲が示されました。
これに対して北岡理事長からは、JICA海外協力隊をはじめとするJICA事業に対する長年の山下会長からの協力に謝意を述べるとともに、JICAによる「スポーツと開発」事業の取り組みを紹介し、人権や平和への貢献などの意義や重要性を強調しました。
また両者は、日本で学校教育などを通じて培われてきたスポーツの取り組みは、誰もが貧富の差なく平等に経験でき、他者への尊敬を学べる点で特徴のある大きな財産であり、日本の心を共に開発途上地域へ伝えていきたいという意見で一致しました。

山下会長(左)と北岡理事長。新国立競技場を背景に。

対談後、JICAのミッションの一つである「人間の安全保障の実現」とJOCの役割である「オリンピズムの継承」のために、両組織の協力を目的とした連携協定書への署名式が行われました。署名式では、スポーツがもたらす平和、友好、尊敬、友情、信頼、団結、相互理解の促進といった効果や価値を、国際協力を通じて世界と共有することの重要性を確認しました。また、両組織の様々な取り組みが人々にとっての希望となるよう、包括的に協力することも確認されました。

JICAは、JOCとの連携を含め、開発途上国における「スポーツと開発」のための協力を通じた人間の安全保障の実現及びSDGsの達成に向けて取り組んでいきます。


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