北岡理事長がウズベキスタンのウムルザーコフ副首相と会談(オンライン)

2020.08.04

北岡伸一JICA理事長は、7月30日、ウズベキスタンのサルドール・ウムルザーコフ副首相兼投資対外貿易大臣とオンラインで会談しました。

両者は、2019年12月のミルジヨーエフ・ウズベキスタン大統領の訪日時の北岡理事長との会談及び2020年4月のウムルザーコフ副首相と麻生副総理とのテレビ会談などにも触れつつ、これまで築いてきた信頼関係の上に、日・ウズベキスタン間の協力を今後も発展させていくことの重要性を確認しました。また、新型コロナウイルス感染拡大を受けた両国の現況を共有したうえで、ポスト・コロナにおける二国間協力継続の方向性について認識を共有しました。

北岡理事長より、ウズベキスタン航空の臨時便により、4月にJICA関係者を含む在留邦人計174名が無事に帰国できたことに謝意を表明しました。また、世界が新型コロナウイルス危機を乗り越えるためには、信頼に基づく国際協力が不可欠であり、JICAとしてウズベキスタンの保健医療分野の発展のための協力を継続していく考えを示しました。さらに、日本とウズベキスタンとの関係を軸にしつつ、中央アジア地域の安定と発展に寄与していきたいと述べました。

ウムルザーコフ副首相兼投資対外貿易大臣

北岡理事長

ウムルザーコフ副首相は、新型コロナウイルス対策のための日本からの医療物資供与に深い謝意を表し、医療分野における日本の知見を同国の発展に活用することに意欲を示しました。また、コロナ禍でも安定した経済成長を維持するための取り組みの重要性を指摘し、2019年12月に両国で合意した「園芸作物バリューチェーン強化事業」を通じ、ウズベキスタン国内の農業振興・輸出力強化、地方の雇用創出を図っていきたい旨述べました。さらに、大国に囲まれたウズベキスタンにとって、日本は戦略的に重要かつ信頼できる国であると強調した上で、ウズベキスタン一国にとどまらず、アフガニスタンを含め、中央アジア地域全体における日本のプレゼンス増大、ひいてはこれによる域内の発展に期待を示しました。

JICAは、今後も引き続き、ウズベキスタンに対して人材育成とインフラ整備を組み合わせた多面的な協力を展開し、経済成長や社会開発を推進していきます。


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