田中理事長がウズベキスタンのウムルザーコフ副首相と会談
2022.04.27
田中明彦JICA理事長は、4月22日、ウズベキスタンのサルドール・ウムルザーコフ副首相兼投資対外貿易大臣とJICA本部で会談しました。
両者は、2019年12月のミルジヨーエフ・ウズベキスタン大統領訪日時の北岡理事長(当時)との会談等に触れ、日・ウズベキスタン間のこれまでの協力や今後の展望について意見を交わしました。
田中理事長は、これまでウズベキスタンと築き上げてきた信頼関係に言及し、同国が日本にとって重要なパートナーであることを伝えました。また、新型コロナウイルス感染症など国際社会が直面する危機の影響を踏まえて、雇用創出や投資促進、保健医療、インフラ整備などの分野での協力が一層重要となるという考えを示しました。さらに、教育関連の人的交流等を通じて日本とウズベキスタンの関係を強化し、同国の安定と発展に寄与していきたいと述べました。
会談の様子
ウムルザーコフ副首相は、雇用の安定や経済成長に関する協力の重要性を指摘し、2019年12月に両国で合意した「園芸作物バリューチェーン強化事業」が、ウズベキスタン国内の農業振興、輸出力強化及び地方の雇用創出をもたらしていると述べました。また、これまでの留学や研修を通じた人材育成へのJICAによる協力などに謝辞を述べるとともに、再生可能エネルギーを含む電力分野、雇用を創出する園芸・畜産などの農業分野や産業人材育成分野での協力に期待を寄せました。さらに保健医療分野における日本の知見を通じた同国の更なる発展に関心を示しました。
JICAは、今後も引き続き、ウズベキスタンに対して人材育成とインフラ整備を組み合わせた多面的な協力を展開し、経済成長や社会開発を推進していきます。
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