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ベトナム向け技術協力プロジェクト討議議事録の署名:食品検査能力の向上に貢献

#2 飢餓をゼロに
SDGs
#3 すべての人に健康と福祉を
SDGs

2023.07.20

国際協力機構(JICA)は、7月20日、ハノイにて、ベトナム社会主義共和国政府との間で、技術協力プロジェクト「持続可能な農業開発のための食品安全検査・レファレンス機能・コンサルティング能力強化プロジェクト」に関する合意文書である討議議事録(Record of Discussions: R/D)に署名しました。

ベトナムでは、著しい経済成長に伴う国民の所得向上により、安全・安心な食品への需要が高まっており、農薬や化学肥料の適正使用や流通時の衛生管理を含む総合的な食品安全管理が求められています。このような中、ベトナム政府は、2012年に、食品検査基準の作成や、食品検査施設への技術指導が行える認証検査機関として、農林水産品品質検査・認証・コンサルティングセンター(RETAQセンター:Reference Testing and Agrifood Quality Consultancy Center)の設立を決定しました。

署名式の様子

署名式の様子

JICAは、2019年より、無償資金協力「農業・水産食品の安全確保のための検査・農産食品品質コンサルティングセンター能力強化計画」を実施し、RETAQセンターに必要な検査機材や設備を整備しています。今次、本事業にて、食品安全の検査技術等にかかる職員の能力強化を目指します。これらの協力を通じて、ベトナムの食品安全検査機関の能力向上が期待されます。

本事業は、食品検査体制の拡充及び能力向上を通じて、ベトナムの食品の安全性確保に寄与するもので、SDGsゴール2(飢餓をゼロに)及びゴール3(すべての人に健康と福祉を)に貢献します。また、本事業はJICA課題別事業戦略「グローバルアジェンダ」の「農業・農村開発(持続可能な食料システム)」における重点クラスター「フードバリューチェーン構築」に位置付けられます。

案件の詳細は以下のとおりです。

案件基礎情報

国名 ベトナム社会主義共和国
案件名 持続可能な農業開発のための食品安全検査・レファレンス機能・コンサルティング能力強化プロジェクト
実施予定期間 36ヵ月
実施機関 農業農村開発省RETAQセンター 
対象地域 ベトナム全土
具体的事業内容(予定) RETAQセンターにおいて、人材及びマネジメントの質向上、食品安全管理における認証検査機関としての要件を満たすための能力向上、リスク評価・リスクコミュニケーションの能力強化を行い、RETAQセンターを中核とした農業農村開発省傘下の食品検査機関に対する検査能力向上の仕組みを構築する。

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