マダガスカル向け無償資金協力贈与契約の締結:医療機材の整備を通じ医療サービスの改善に貢献

#3 すべての人に健康と福祉を
SDGs

2023.08.18

国際協力機構(JICA)は、8月11日、アンタナナリボにて、マダガスカル共和国政府との間で、「地域中核病院医療機材整備計画」を対象として11億4,300万円を限度とする無償資金協力の贈与契約(Grant Agreement: G/A)を締結しました。

マダガスカルでは、感染症による死者数に加え、非感染性疾患(Non-Communicable Diseases:NCDs)による死者数も増加しており、近年脳卒中が最多の死亡要因になる等、NCDsも含めた診断・治療体制を構築する必要が生じています。

特に地方部にて、地域中核医療機関として位置づけられている大学病院(22か所)及び県病院(16か所)では、医療資機材の不足や老朽化により、精密検査を行う十分な医療設備が整っていません。地方部の患者が首都圏の病院を受診するには、長時間の移動と、金銭的な負担を伴います。そのため適切な検査や治療を十分受けられない状況が生じており、NCDsも含めた各種疾患の早期発見・治療を行うための体制強化等、医療アクセスの向上が喫緊の課題です。

本事業は、マダガスカルの主要地方都市(4都市)の7つの中核病院に対して、医療機材を整備することにより、診断・治療体制の強化及びアクセス改善を図ります。これによりマダガスカル地方部での医療サービスの改善に寄与し、SDGsゴール3(すべての人に健康と福祉を)に貢献します。

案件の詳細は以下のとおりです。

案件基礎情報

国名 マダガスカル共和国
案件名 地域中核病院医療機材整備計画(The Project for the Improvement of Medical Equipment in Regional Referral Hospitals)
実施予定期間 80ヵ月(詳細設計・入札期間及び機材引き渡し後5年間の医療機材保守契約を含む)
実施機関 保健省
対象地域・施設 アツィナナナ県トアマシナ、ブエニ県マジュンガ、オート・マツィアチャ県フィアナランツア、ベチブカ県マエバタナナ
具体的事業内容(予定) ①機材調達
画像診断用機材(超音波診断装置(据置型、モバイル等)、X線撮影装置、X線断層撮影装置(CT)等)、臨床検査用機材(生化学分析装置等)、産科・新生児用機材、手術用機材等

②コンサルティング・サービス
詳細設計、 入札補助、調達監理、及び本事業対象病院への機材運用・保守にかかる技術指導

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