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ヨルダン向け無償資金協力贈与契約の締結:電力供給の安定性の向上及び再生可能エネルギーの更なる活用促進を支援

#7 エネルギーをみんなに。
そしてクリーンに
SDGs
#13 気候変動に具体的な対策を
SDGs

2023.09.06

国際協力機構(JICA)は、9月5日、アンマンにて、ヨルダン・ハシェミット王国政府との間で、「電力システム運用能力強化計画」を対象として8億9,700万円を限度とする無償資金協力の贈与契約(Grant Agreement: G/A)を締結しました。

ヨルダンでは、化石燃料を周辺国からの輸入に頼っていますが、エネルギー安全保障の観点から再生可能エネルギー活用への転換を推進しています。そのため、発電設備容量に占める再生可能エネルギーの割合が急速に拡大し、出力と需給バランスの変動が要因となる停電が増加しています。このような状況を踏まえ、電力系統設備の整備を通じた、電力供給の安定性の向上及び再生可能エネルギーの更なる活用促進が課題となっています。

署名式

署名式の様子

本事業は、国内3か所の基幹変電所において、老朽化した保護リレー(電力系統で発生した事故を検出し迅速に切り離すことにより、停電範囲を最小化する役割を果たす装置)を信頼性・保守性に優れた日本製(予定)のデジタル式保護リレーに更新するものです。これらを通じて、ヨルダンの電力供給の安定性の向上及び再生可能エネルギーの更なる活用促進に寄与し、SDGsゴール7(エネルギーをみんなに そしてクリーンに)及びゴール13(気候変動に具体的な対策を)に貢献します。

案件の詳細は以下のとおりです。

案件基礎情報

国名 ヨルダン・ハシェミット王国
案件名 電力システム運用能力強化計画(The Project for Strengthening Capacity of Power System Operation)
実施予定期間 36ヵ月(詳細設計・入札期間含む)
実施機関 ヨルダン電力公社(National Electric Power Company)
対象地域・施設 アカバ県及びアンマン県
具体的事業内容(予定) 1 施設整備/機材調達
デジタル式保護リレー装置を変電所3ヶ所に計223台(予定)設置
2 コンサルティング・サービス
詳細設計、入札補助、調達監理、据付に係る施工監理等。

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