ルワンダ向け無償資金協力贈与契約の締結:交通管制システムの整備と交差点改良によりキガリ市の円滑で安定的な交通を実現

#9 産業と技術革新の基盤を作ろう
SDGs
#11 住み続けられるまちづくりを
SDGs

2023.10.10

国際協力機構(JICA)は、10月5日、キガリ市にて、ルワンダ共和国政府との間で、「キガリ市における高度道路交通システム導入計画」を対象として20億900万円を限度とする無償資金協力の贈与契約(Grant Agreement: G/A)を締結しました。

近年、キガリ市は人口増加および経済成長に伴う交通量の増大により、交通渋滞の悪化や交通事故の増加が課題となっています。しかし、キガリ市は平坦な土地が少なく起伏が多い地形で、新規の道路整備や既存の道路の拡幅が困難です。現状の道路インフラの最大限の活用と交通管制システムの導入により、交通流を円滑化させることが求められています。

署名式の様子

署名式の様子

一方、キガリ市内の交差点は、ラウンドアバウト方式もしくは信号機が設置されていない交差点が多く、運用されている信号交差点は13か所に留まっており、それらの信号制御も連動していません。このため、効率的な交通管制システムの導入による円滑な交通流の実現や交通事故対策が喫緊の課題となっています。

本事業は、キガリ市における交通管制システムの整備および交差点改良等を通じて、ルワンダの公共交通を含む市内交通流の円滑化及び安全向上を図り、もってキガリ市の持続的な経済・社会の発展に寄与するものです。SDGsゴール9(産業と技術革新の基礎をつくろう)及びゴール11(住み続けられるまちづくりを)に貢献します。

案件の詳細は以下のとおりです。

案件基礎情報

国名 ルワンダ共和国
案件名 キガリ市における高度道路交通システム導入計画(The Project for
Introduction of Intelligent Transport System in Kigali City)
実施予定期間 50ヵ月(詳細設計・入札期間含む)
実施機関 インフラ省、キガリ市、ルワンダ国家警察
対象地域・施設 キガリ市
具体的事業内容(予定) ① 施設整備/機材調達
【施設】交通管制機材設置に伴う付帯的な交差点改良工事(20交差点、うち1交差点はラウンドアバウトから信号交差点に変更)、路面標示
【機材】交通管制機材(信号機及び信号機の統合制御機材)(20交差点)、対象交差点における交通管理システム

② コンサルティング・サービス
詳細設計、入札補助、施工監理、ソフトコンポーネント(施設/機材の運営・維持管理、データ解析・システム運用等)に係る技術指導・マニュアル作成等

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