アフガニスタン向け無償資金協力贈与契約の締結:WHOとの連携により中核病院における感染症対応能力の強化に貢献

#3 すべての人に健康と福祉を
SDGs

2024.01.18

国際協力機構(JICA)は、1月17日、世界保健機関(WHO)との間で、「中核病院における感染症対応能力強化計画(WHO連携)」を対象として10億3,200万円を限度とする無償資金協力の贈与契約(Grant Agreement: G/A)を締結しました。

アフガニスタンは、2021年8月の政変から2年以上が経過しましたが、未曽有の経済的及び人道的危機は依然として続いており、国際社会からの支援が不可欠です。

署名式の様子

アフガニスタンでは、人口の約4割に相当する約1,760万人が保健医療支援を必要としており、様々な病気の中でも特に感染症による死亡者数が多く、例えば5歳未満の子どもの死因のうち感染症が占める割合は約63%と突出して高くなっています。感染症による死亡者数が多い理由として脆弱な保健システム、中でも病院の医療用具・医薬品等の不足があり、喫緊の課題となっています。

本事業は、アフガニスタンにおける感染症対応の中核的役割を担う、日本の無償資金協力で2013年に建設されたアフガン・日本感染症病院)及び国立感染症病院に対し、感染症診断用機材、医療用具・医薬品等を供与し、医療従事者向け技術支援を行うことにより、対象病院における感染症診断・治療体制の強化を図るものです。また、本事業はSDGsゴール3すべての人に健康と福祉に貢献します。

案件の詳細は以下のとおりです。

案件基礎情報

国名 アフガニスタン・イスラム共和国
案件名 中核病院における感染症対応能力強化計画(WHO連携)
(The Project for Strengthening the Response Capacity for Infectious Diseases in Referral Hospitals)
実施予定期間 12ヵ月
実施機関 世界保健機関(WHO)
対象地域・施設 カブール県
具体的事業内容(予定) 1 感染症診断用機材及び医療用具・医薬品の供与等
2 医療従事者向け技術支援等

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