ケニア向け技術協力プロジェクト討議議事録の署名: 非行児童及び若年犯罪者の改善更生及び社会復帰のための 保護観察モデルの確立に向けて

#16 平和と公正をすべての人に
SDGs

2024.02.09

国際協力機構(JICA)は、1月31日、ナイロビにて、ケニア共和国政府との間で、技術協力プロジェクト「コミュニティにおける児童及び若年者の犯罪防止、改善更生及び社会復帰プロジェクト」に関する討議議事録(Record of Discussions: R/D)に署名しました。

署名式の様子

署名式の様子

ケニアでは、劣悪な生活環境の中、衣食住が満たされない児童や若年者が非行や犯罪に走る傾向が見られます。しかし、児童らの犯罪防止、非行・犯罪にかかわった児童や若年者の改善更生及び社会復帰に係る地域住民の理解不足や、これを担う保護観察官の取組みは必ずしも十分ではありません。そのため、児童らがコミュニティから疎外されたり、更生の機会を得られず、治安のさらなる悪化や過激化を招いています。そこで、地域住民の理解促進、保護観察官の活動強化のため、日本の「保護司」制度を参考にした保護観察ボランティアの定着を含む、保護観察の実施体制の確立が急務となっています。

本事業は、パイロット地域における、犯罪防止、改善更生及び社会復帰についての地域住民への啓発活動、地域住民から選定された保護観察ボランティアの育成、及び保護観察官との保護観察活動を通じて、コミュニティレベルでの保護観察モデルの確立を図ります。これにより、児童・若年者の犯罪防止や、非行児童・若年犯罪者の改善更生及び社会復帰の促進に寄与することを目指し、SDGs(持続可能な開発目標)ゴール16(平和と公正をすべての人に)に貢献にします。案件の詳細は以下のとおりです。

案件の詳細は以下のとおりです。

案件基礎情報

国名 ケニア共和国
案件名 コミュニティにおける児童及び若年者の犯罪防止、改善更生及び社会復帰プロジェクト
実施予定期間 36ヵ月
実施機関 内務・国家行政省保護観察局(ナイロビ)  
対象地域 キアンブ、マチャコス、キスム、シアヤ
具体的事業内容(予定) 本事業は、ケニアのパイロット地域において、①コミュニティでの犯罪防止、改善更生及び社会復帰に係る地域住民への啓発活動、②犯罪防止、改善更生及び社会復帰活動を担う保護観察官を補佐する保護観察ボランティアの地域住民からの選定・育成、③保護観察ボランティアがコミュニティレベルで保護観察官と協働して行う、地域住民を対象とした犯罪防止活動、並びに非行児童・若年犯罪者への改善更生及び社会復帰活動、主としてこれら①から③の活動を一連の取組みとして行うことで、コミュニティレベルで児童・若年者の犯罪防止、非行児童及び若年犯罪者の改善更生及び社会復帰に資する保護観察モデルの確立を図る。

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